水の流れない小便器
男性用便器の前には、お節介なメッセージがいくつも表示されている。
「もう一歩前にお進みください」とある。わかっとるわい。
「いつもキレイにご使用いただきまして、ありがとうございます」と書かれているものもある。嫌味だな。
最近の便器は、センサーで自動感知して水を流すようになっている。それはいいのだが、「人がいなくても、水が流れることがあります。臭いや排水管のつまりを予防するため設備保護洗浄です。」と表示されているものが多くなった。自動洗浄はわるくない。しかしそれをわざわざ表記する必要があるのだろうか。故障と勘違いすることはないだろうが、使ってもいないのに水を流すとは無駄だとクレームをつける人がいるかもしれない。それへの対応なのだろう。でも、いらんわな。
ところで、先だってあるショッピングセンターで水の流れない便器に遭遇した。遭遇とは大げさだが、ちょいと驚いた。用をたしても水は流れない。異臭はしない。この無水小便器、どんな仕組みになっているか、設備費用がどのぐらいかかるかわからないが、優れものである。たぶん急速に広がっていくのではないか。
かつて、小便器の前には、「朝顔の 外に漏らすな 竿の露」なんて、ちょっと風流な五・七・五が掲げられていた。ちかごろは見かけませんなあ。
『新明解』『三国』の「朝顔」の項を引いてみると、どちらにも小便器の意味が載っている。
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