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2015年5月 1日 (金)

 「大ニセモノ博覧会」  ニセモノの存在理由

 

 佐倉の国立歴史民俗博物館で「大ニセモノ博覧会」が開催されている。5月6日までというので、あわてて友人を誘って行ってきた。

 ニセモノをテーマにするところがおもしろい。偽札、絵画のコピー品、ニセの古文書などが展示されている。ほんものはわずかしか展示されていない。それでは比較検討しようがないかもしれないが、イミテーションでいいじゃないかという堂々としたメッセージが感じられる。

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 今回の目玉は人魚のミイラである。もともと人魚は存在しないから、ニセモノであることはまちがいないのだが、堂々としているところがよい。頼朝公八歳の頃のサレコウベのようなものだ。上半身は猿のミイラ、これに鮭の下半身をつなげたもの。幕末から明治にかけてヨーロッパにむけて輸出されたという。ま、シャレなんだけど、人気を博したそうだ。

実物はけっこう大きくてリアル。よくできている。床の間に飾っておきたくなる。

 展示物に、葬式用の花輪もあった。たしかに造花だから、これもニセモノ。だけど、だれもそれをニセモノとして糾弾することはない。もともとそういうものと思っていた。

最近は見かけない。やっぱり花はホンモノでなくったということになったのか。パチンコ屋の新装開店でも花は生花になっている。

 考えてみれば、ホンモノとニセモノはコインの裏表といった関係にある。ニセモノあってのホンモノという側面もある。宝飾品は盗まれたりする恐れがあるから金庫にしまい込み、イミテーションを身に着けることがある。盗難や破損を恐れて、ニセモノの掛け軸を掛けているケースもある。

 ニセモノにも役割はあるのだ。

 

 ついでのひとこと

歴博は二年ぶりだ。新百合ヶ丘から佐倉までは遠い。しかし行く価値は十分ある。今回初めて常設ギャラリーの「民俗」展示室を見た。ここがおもしろかった。工芸品、民具などのほか、三越のおせち料理、葬列の輿なども展示されている。

 

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