Why チャイニーズ・ピープル!
以前、北京オリンピックの一年ほど前だったか、娘の仕事上でのつきあいのある中国人二人を我が家に招いたことがある。
日本に出張中で、外食ばかりでは飽きる、日本の手料理を味わってもらおうということで、ごちそうを用意した。
あとで、娘はヒヤヒヤしたと言う。料理が少なかったというのだ。こちらでは心尽くしをふだんよりたっぷり用意したつもりだったが、少ないとは、これ如何に?
中国では食べきれないほど用意するが当たり前で、実際、客は食べ残す。それがマナーなのだそうだ。ふーん、そういうものなのか。食文化の違いか。
日本を訪れる中国人観光客のマナーが批判されている。やれ、大声を発する、食い散らかす、平気で食材を持ち込むなどである。日本人からすれば眉を顰めるような光景なのだが、中国ではそれが当たり前、ルール違反ではない。非難されるとは夢にも思っていない。Why チャイニーズ・ピープル! と叫んでも、きょとんとするだけだろう。
最近では、そうした行為がマナー違反になることを事前に知らさるようになっているそうだが、文化はそう簡単に変えられるものでもない。
大目に見たほうがよい。そのうちわかる。
日本人もかつてノーキョーさんのツアーが批判されたことがある。最近ではまったく聞かない。日本人のマナーがよくなった、かどうかはわからないけれど、ノーキョーはJAになっちゃったから、聞かないのは当然か。
で、冒頭の中国人、あとで「少なかったけど、おなかはいっぱいになった」と語っていたそうである。ちょうどよかったのね。
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