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2015年6月 8日 (月)

あれから二十年  ユーゴ内戦

  ローマ法王がボスニア・ヘルツェゴビナを訪問した。日本の新聞での扱いはきわめて小さいが、現地では一面トップの大ニュースになっていることだろう。先だってボスニアに行った時、法王迎えの準備が着々と進んでいると聞いたのを思い出す。

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内戦終結から二十年になる。写真はモスタルにある石橋。内戦で崩壊したが、戦後、再建された。今は平和のシンボルになっている。

 

 内戦は英語でcivil warと書く。いや、civil warを日本語に訳すと内戦になるというべきか。civilは市民のとか民間のという意味だが、内戦もこのcivilを使う。大文字で Civil Warと書けば、アメリカの南北戦争を指す。スペイン内戦は、Spanish civil warとなる。

 だからユーゴスラビア内戦もこのcivil warを使うのだろうと思っていたが、そういう表現はしていなかった。

 クロアチアで当時の戦争の写真集を見かけた。この戦争をthe hometown war と英語に訳していた。 civilではない。

 そうか、civilだと第三者的な表現になる。当事者にしてみれば、まさに祖国、我が町、故郷の戦争なのだ。連邦からの分離・独立の、我が町を舞台にした戦い。だから我が町戦争という表現を用いるのだろう。

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