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2015年7月23日 (木)

「談笑十八番」  第二弾のトリネタは?

あなたが選ぶ 談笑十八番」の第二回に、昨夜、行ってきた。観客のリクエストでその日のトリネタを決めるという企画である。

 30ぐらいの演目から観客が投票する。前回の第1位は「シャブ浜」だった。今回はたぶん「ジーンズ屋ようこたん」だろうと予測するが、番狂わせがあるかもしれない。

 

開口一番は立川笑二だった。以前にも書いたが、前座時代から光った。二つ目になり一年しかたっていないが、さらに精進の後が感じられる。今回は「鮫講釈」。でたらめの講談が続く噺だが、笑二らしく工夫を凝らしている。「芝浜」をそっと入れていた。

さて、談笑。中入り前は二席、「がまの油」と「片棒・改」。だった。談笑にとっては、得意のというか、手堅いネタである。

「がまの油」の談笑バージョンは、スペイン語で油売りの口上を挟むところだ。談笑は耳がいいので語学が得意。といっても、こちらはスペイン語ができないので、でたらめな発音をやられてもわからないのだが、たぶん正しい発音なのと思う。 藤村有広とは違う。藤村有弘! 古いね。 

「片棒」はポピュラーな演目。けちな大店の旦那が三人の息子うち、誰に家督を譲ろうとするかの噺。これまで、数々の「片棒」を聴いてきたが、談笑バージョンがいちばんキテレツ。葬列がディズニーのエレクトリックパレードのようになり、観客に、ミッキー! と叫ばせたりする。

 中入り後のトリネタ。私は「百年目」に投票した。ステテコ姿のフレディ・マーキュリーが観たかったからである。しかし結果は、やはり「ジンーンズ屋ようこたん」だった。会場からちょっと不満そうなため息が漏れる。意外性はなかった。

「ジーンズ屋ようこたん」は「紺屋高尾」の改作。高尾太夫と染め物職人の純愛を描いたものだが、現代の設定を変え、トップアイドルと倉敷のジーンズ職人の純愛にした。

 なんど聴いてもおもしろい。おもしろいけど、別のものを聴きたかったという思いはある。この会、次回は9月3日にある。別予定が入っていているので残念ながら聴けない。

 予想は「牡丹灯篭」。今回の投票では2位だった。ちなみに3位が「居残り佐平次」、以下、「芝浜」「らくだ」と続く。「百年目」は8位だった。

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