「あの日のように抱きしめて」 わからん映画や
渋谷に出た折、ル・シネマで「あの日のように抱きしめて」を観てきた。
女性向きの甘ったるさを感じさせるタイトルが気に入らないが、ま、それはそれ。
パンフレットのあらすじをそのまま載せておく。
1945年6月ベルリン。元歌手のネリーは顔に大怪我を負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受ける。彼女の願いはピアニストだった夫ジョニーを見つけ出し、幸せだった戦前の日々を取り戻すこと。顔の傷が癒える頃、ついにネリーはジョニーと再会するが、容貌の変わったネリーに夫は気づかない。そして、収容所で亡くなった妻になりすまし、遺産を山分けしようと持ちかける。
「夫は本当に自分を愛していたのか、それとも裏切ったのか――」。その想いに突き動かされ、提案を受け入れ、自分自身の偽物になるネリーだったが・・・。
ちょっと面白そう。夫は妻とは気づかない。なぜか。顔が変形していても、声や二人しか知らない過去の出来事を語り合えば誰だかわかる。それがわからないのは、知らないふりをしているのか、あるいは記憶障害に陥っているかのどちらかと思われる。記憶障害ならチャン・イーモウの「妻への家路」と似ている。
で、展開を追うのだが、実は、最後まで観てもなんだったのかよく分からなかった。たぶんラストシーンでわかるようになっているのだろうが、さて、さて、どうなのだろうか。ほかの観客も不審そうな顔つきで席をたった。大半がそうだった。
腑に落ちない。解説を聞けば、ああ、なるほどと納得するかもしれないが、はっきり言って、この映画、駄作でしょ。
東京新聞の映画評にこうある。
「見る側がぐるぐると考えを巡らせる間に、圧倒的な結末と長く続く余韻が訪れる。深いせりふと張り詰めた空気で、98分の上映時間はあっという間に過ぎ去る。音楽もすばらしい。」(前田朋子)
とても、そうは思われない。首をひねる。
音楽はいいですよ。ジャズ・スタンダードナンバーの名曲「スピーク・ロウ」。むかしはよく耳にした。
ご覧になった方、どんな感想をお持ちだろうか。
« 浅草サンバカーニバル | トップページ | 落語界の清宮 »
「映画」カテゴリの記事
- 「ペンギン・レッスン」 (2026.01.17)
- 「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」(2026.01.05)
- 「石炭の値打ち」(2025.12.30)
- 「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」(2025.12.26)
- 「女性の休日」(2025.12.24)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「あの日のように抱きしめて」 わからん映画や:
» あの日のように抱きしめて [象のロケット]
1945年、敗戦直後のドイツ。 強制収容所で顔に大怪我を負ったユダヤ人女性ネリーは、親友レネに連れられドイツに戻った。 彼女は顔の修復手術を受けた後、2年間生き別れになっていた夫ジョニー(ユダヤ人ではない)を探し出す。 しかし彼はネリーが死んだと思っており、彼女が妻であることに気づかない。 更に彼は、妻の財産を手に入れるため、ネリーに妻の振りをして欲しいと頼む。 レネは、ジョニーは裏切り者だとネリーに伝えるが…。 戦争ヒューマンドラマ。... [続きを読む]


コメント