暴走老人 「つり橋で逆立ち」
老人の運転する車が歩道を暴走して何人もの歩行者をはねて死傷させる事故というか事件があった。文字どおりの暴走老人である。運転していた老人は認知症の治療をうけていたとのことである。
老人による交通事故は増えている。田舎でドライブする際には、農道などから一時停止をせず飛び出してくる車があるから注意するようにと言われたことがある。飛び出すのは決まって老人である。
年をとれば、運動神経は衰え、目も悪くなるから運転はヤバイ。だからといって免許証を無理やり取り上げるわけにはいかない。クルマがなくては田舎では暮らせない。
危険である。危険きわまりない例えとして「なんとかに刃物」がある。なんとかは差別表現だからと言ってマスコミは自粛して用いない。別の表現があるかというと、思いつかない。辞書を開いてみても適切な表現はない。
じゃあと考えてみた。「キムにテポドン」。悪くない。が、不穏当と退けられるだろう。「ボケにハンドル」もそうか。「幼児にライター」。これもいいが、最近のライターは硬くて火がつかない。
すこし表現は違うが「吊り橋で逆立ち」。これなら妥当か。
こんな小咄がある。
老人が高速道路を運転していた。ラジオから緊急放送が流れてきた。「ただいま、○○付近で、一台のクルマが高速道路を逆走しています。注意してください」
老人はつぶやいた。「一台だけじゃない。次から次へと逆走しとるやないか」
« 『戦後の貧民』 戦禍は戦後も続いた。 | トップページ | アンブラッセ・モア »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント