無料ブログはココログ

« カクホ、カクホ | トップページ | 脚下照顧 トイレの表示 »

2015年11月29日 (日)

鶴川落語  正蔵・喬太郎二人会

 

 きのう、人気の二人、林家正蔵・柳家喬太郎二人会に行ってきた。

 年一回行われるこの二人の会、昨年はむちゃくちゃおもしろかった。思い出すたびに頬がゆるむ。

 正蔵が前半、大ネタの「たちきり」を演った。これで安心したのか、中入り後の「松山鏡」(正蔵の得意ネタ)をしくじった。ごまかそうとすれば誤魔化せたが、そこは正直な正蔵。しくじりを客に詫び、しょんぼり肩を落として高座をおりた。後ろ姿が絵になっていた。

  こうなると、トリの喬太郎はこれをギャグにしないわけがない、と期待していたら、すんなり「寝床」に入った。マクラなし。正蔵へのやさしい配慮か。

下手の横好き、義太夫大好きな旦那がその義太夫かたりを近所の人たちに聴かせようとする噺である。みな、聴きたくないから、親が死にそうだ、急ぎの仕事が入った、子が生まれそうだなどとの理由をあげて、断りを入れる。

途中で、正蔵は? と旦那が問うと、(楽屋で)「落ち込んで、立ち直れないでおります」。なな子(正蔵の弟子)は? 「なな子は笑い転げております」と、ここで、ようやく正蔵のしくじりをギャグにした。会場はもちろん大爆笑。うまいものだ。即興のギャグを噺の流れの中にうまく溶け込ませ、さらに笑いを誘う。これが喬太郎ワールドである。

 

 ということで、今回、正蔵がこのエピソードをもちだすかとおもったら、それはなかった。小田急線には親しみがわく。海老名があるからという定番のマクラだった。

 

今回の演目

正蔵  鼓ケ滝

喬太郎 百川

喬太郎 小政の生い立ち

正蔵  一文笛

 

「鼓ケ滝」は西行もの。多くはないがときどき聴く。西行若かりし頃、伝え聞く鼓ヶ滝に来て見れば沢辺に咲きしたんぽぽの花 という和歌を作るが、それが次々と添削されていくという短歌の入門テキストのようなストーリーである。

「百川」はまいどおなじみの噺。

中入り後の「小政の生い立ち」は、大政小政の小政が清水次郎長と出会う物語。最近、喬太郎はしばしばやっているようだが、初めて聴いた。それほどおもしろい噺ではないが、清水は良いところだが、ひとつ悪いところがある。昇太が生まれたところだ、だとか、「百川」のエピソードをもちだし、いいかげんに百川から離れろ、などとツッコミをいれて笑わせる。喬太郎ワールドである。

 トリの「一文笛」はめったに聴くことがない(と思う)。桂米朝のCDで聴いたことがある。スリの噺である。人情もの。オチもおもしろい。

 かつて正蔵は下手だ、まだまだという見解を耳にしたが、そんなことはない。上手くなっている。花緑より好きだなあ。

« カクホ、カクホ | トップページ | 脚下照顧 トイレの表示 »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鶴川落語  正蔵・喬太郎二人会:

« カクホ、カクホ | トップページ | 脚下照顧 トイレの表示 »