うわさの真相2015 書けないネタ

昨年に続いて、「年忘れ! 落語会うわさの真相2015」(北沢タウンホール)に行ってきた。
今回で6回目とのこと。前半が落語、中入り後がトーク、落語界の下世話な話題で盛り上がろうという会である。
出演者は、春風亭勢朝、昔昔亭桃太郎、三遊亭白鳥、そして高田文夫である。
前半の落語はウォーミングアップのようなもの。勢朝は「噺家親子の物語」、マクラというか、ジョークをつなげた噺。桃太郎は「春雨宿」。宿屋の娘がキミコをケメコとなまるといった滑稽噺。白鳥は「老人前座」。これはそこそこストーリーになっている。少子高齢化で落語界も入門者が少ない。そこで老人を入門させるという内容であった。いずれにせよ、どれも軽い。
で、中入り後、四人のトーク。落語会10大ニュース。
記憶をたどりつつ、アットランダムに挙げてみる。
といっても、○○は離婚して現在タワーマンションで鰻屋の娘と暮らしているとか、○○は病気で高座に上がれないけど昔は大歌手の○○といい仲だったとか、○○は女優の○○と出来ていたけどとか、実名を出すのははばかるものが多かった。だから面白いのだが・・・。
立川談春の人気。チケットは即完売。それ以外にテレビ「下町ロケット」にも出演した。自身の自伝的小説「赤めだか」もテレビドラマ化される。ああ、明日28日に放送される。
若手四天王という表現も出てきた。三三、白酒、兼好、一之輔の四人。まあ順当か。
苦悩する三遊亭円丈の話題も。老いとの闘いである。テレビで放映された。これは弟子の白鳥がよくわかっている。
川柳川柳ネタもあった。80過ぎても元気。かつては古典よりラテン、ラ・マラゲーニアを歌って人気を博した。先代三平よりうけた時代もあった。円生から破門同然で一門から追い出されたが、いまや円生を越えたと豪語しているとか。年齢で。長生きだ。
あれこれあったが、林家正蔵が落語協会会長を狙っているとか、とりたててここで紹介するようなものはなかった。
1位は、志の輔の紫綬褒章受章だった。談志が生きていたら、ものすごく悔しがっただろう。ショックで死んだかもしれないなどと話題になる。確かに、談志健在ならばこの賞はなかっただろう。師匠の談志を差し置いてというわけにはいかない。
談志は「赤めだか」の売れゆきにも嫉妬した。談四楼が書評でほめたら、談志から破門扱いにされたというのは有名な話だ。
ということで、会場は爆笑の連続。とりわけ桃太郎のボケぶりが面白かった。
桃太郎師匠は落語会のおとぼけご意見番である。
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