かい枝の英語落語は「動物園」
近くの麻生市民館で開催された英語落語を聴いた。 演者は上方の桂かい枝。
英語落語は以前聴いたことがある。ジャパニーズ・イングリッシュでやるから、英語力がなくても理解できる。
「時そば」。そばの代金16文を勘定するとき、ワン、ツー、スリー、フォー・・・セブンとカウントしたあと、ワットタイム イズイット ナウ? と訊く。いま、なんどきでぇ? である。
そば屋は、エイト・オクロックと答える。客は、続けて、ナイン、テン、イレブン・・・と勘定する。こんな調子である。
確かに、いま、なんどきでぇ? は、ワット タイム イズイット ナウ? だろうが、江戸っ子らしい口調を伝えるのはムリだろう。
さて、かい枝。かい枝はキャンピングカーで一年間アメリカを回って、その先々で英語で落語をやったことがある。本格的である。
今回は、トークと二席。ひとつは「初天神」、もうひとつが英語落語だった。演目は「動物園」だった。
「動物園」は上方で演じられることが多い。何度も聴いたことがあるが、虎のぬいぐるみを着て檻の中を動き回るという噺。虎の動きと叫び声だから、万国共通、その部分は英語も日本語もいらない。なるほど、これなら誰でもたのしめる。
英語の小咄もやったが、これも誰もが理解できるようなものだった。関西系のお笑い、けっこうでした。
英語落語というと桂文珍を聴いたことがある。これも「時そば」だったか。
ワンダラー、ツーダラー、スリーダラー、オー、アホンダラー。
なぜか、頭の片隅に残っている。
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