悪魔が来たりて笛を吹く
キヨちゃんがね 群馬でこそこそ覚醒剤
どんなにじょうずに隠しても 小さな汗が光ってる
覚醒剤で捕まる人間の半分は累犯だそうだ。なかなかやめられないものらしい。悪いと思っていてもついつい手を出してしまう。半分の人はやめることができるが、もう半分は治療効果が薄い。リハビリ効果がない。体質なんだろうね。
絶対にやらないと決心していてもハメルーンの笛を聞くと、たちまちそちらに吸い寄せられてしまう。においを感じたとたん、理性も過去のことも吹っ飛んでしまう。気づいたときは腕にチューブを巻いている。覚醒剤とはそういうものらしい。
ということで、ここはタシロ君の出番である。タシロ君のリハビリを指導している人の言。
「田代に教えているのは、もうやめましたとは絶対に言うな、ということ。自分はクスリに勝てない人間だと認めるのが大事で、明日やるかもしれないけど、今日はやらない、それを繰り返して”やめ続けていく”んです」
深いことばである。クスリは理性や努力では乗り越えられないと自覚すること、自覚しても乗り越えられないものだと覚悟すること。できることは、ハメルーンの笛が聞こえるところには寄りつかないことだ。そうだとわかってはいるが、笛はどこからか聞こえてくるんだよね。うーん、難しい。
ところで、アスカ君はどうしているんでしょうかねえ。
« 「オデッセイ」 マット・デイモンとリドリー・スコット | トップページ | 「都民寄席」 全員無料 »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント