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2016年2月27日 (土)

「しんゆり寄席」 今回は三遊亭笑遊

 

 きょうの午後、「しんゆり寄席」に行ってきた。ゲストは三遊亭笑遊。この人についてはよく知らないが、今回の演目「寝床」は聴いておくべき演目だそうだ。

 今回の演者と演目

 三遊亭遊かり 牛ほめ

 橘ノ圓満   花見酒

 桂米太朗   犬の目

 三遊亭笑遊  寝床

 

 みなポピュラーな演目。といっても犬の目はしばらく聴いていない。

圓満は真打ち昇進が決まっているそうだ。丸顔。おでこの部分のみを残した刈りあげ。芋洗坂係長とちょっと似ている。

 米太朗はマクラで目医者にかかったときの話をした後、「犬の目」。目を犬のそれと取り替える噺である。軽くすませた。持ち時間を笑遊に譲った。

 で、トリの笑遊。ベテランである。70代に見えなくもないが、まだ60代半ば。

寝床」は、義太夫を聴かせたくてしょうがない旦那の噺である。聴くに堪えないから長屋の住民や使用人はなんとか逃れようと、急病になったの、急ぎの仕事が入ったのと、あれこれ理由をつける。旦那は初めはまあしようがないかと思うが、誰も来ないとわかると、怒り狂う。

 話の筋はオーソドックスな「寝床」であるが、断りの理由や旦那の反応は自由奔放。大胆に脚色し、客いじりやアドリブも交えて大仰にやる。これが可笑しい。会場が沸く。それに応えて、さらに声も大きくエスカレートする。たぶんいつもよりたっぷりやったはずだ。

かなりエネルギーをつかったのではないか。けっこうでした。

期待以上におもしろかった。

 

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