「しんゆり寄席」 今回は三遊亭笑遊
きょうの午後、「しんゆり寄席」に行ってきた。ゲストは三遊亭笑遊。この人についてはよく知らないが、今回の演目「寝床」は聴いておくべき演目だそうだ。
今回の演者と演目
三遊亭遊かり 牛ほめ
橘ノ圓満 花見酒
桂米太朗 犬の目
三遊亭笑遊 寝床
みなポピュラーな演目。といっても犬の目はしばらく聴いていない。
圓満は真打ち昇進が決まっているそうだ。丸顔。おでこの部分のみを残した刈りあげ。芋洗坂係長とちょっと似ている。
米太朗はマクラで目医者にかかったときの話をした後、「犬の目」。目を犬のそれと取り替える噺である。軽くすませた。持ち時間を笑遊に譲った。
で、トリの笑遊。ベテランである。70代に見えなくもないが、まだ60代半ば。
「寝床」は、義太夫を聴かせたくてしょうがない旦那の噺である。聴くに堪えないから長屋の住民や使用人はなんとか逃れようと、急病になったの、急ぎの仕事が入ったのと、あれこれ理由をつける。旦那は初めはまあしようがないかと思うが、誰も来ないとわかると、怒り狂う。
話の筋はオーソドックスな「寝床」であるが、断りの理由や旦那の反応は自由奔放。大胆に脚色し、客いじりやアドリブも交えて大仰にやる。これが可笑しい。会場が沸く。それに応えて、さらに声も大きくエスカレートする。たぶんいつもよりたっぷりやったはずだ。
かなりエネルギーをつかったのではないか。けっこうでした。
期待以上におもしろかった。
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