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2016年4月29日 (金)

「待ってました! 喬太郎」

 先週、山形に行く前日、「待ってました! 喬太郎」に行ってきた。で、ブログへのアップが今日になった。

 この落語会、毎年、エポック中原(武蔵中原駅前)で開催されている。出演は昨年と同じメンバーだった。前座からトリまで同じ演者という会は珍しい。三遊亭わん丈、柳亭こみち、三増紋之助(曲独楽)、そして柳家喬太郎。

 変わったのは、今年から全席指定になったことぐらいか。

 

 落語の演目。紋之助の曲独楽は除く。

 わん丈  寄合酒

 こみち  蚤のかっぽれ

 喬太郎  初天神  錦の袈裟

 わん丈は円丈の弟子。「寄合酒」は古典噺だが、オーソドックスにはやらない。ギャグがわん丈風である。工夫をこらし、自分の落語にしている。なかなかよい。この五月には二つ目に昇進する。

 こみちは二児の母となった。授乳をしながらの噺家は私だけと語る。ま、そうだろうな。演目の「蚤のかっぽれ」は蚤の親子の噺である。酒を飲んだ蚤がかっぽれを踊るシーンがある。踊りならこみちである。こみちのためにあるような噺である。

 喬太郎。いつもながらマクラがおもしろい。一瞬で客を引きつける。さすがである。「初天神」も喬太郎ワールドである。息子がなにか買ってくれと泣いてねだるシーンがある。大仰に泣く。奇声を発する。喬太郎の持ち味でもある。

 「錦の袈裟」は錦のふんどしを締めて吉原に行く噺である。与太郎だけが袈裟を締めていく。愉快な噺である。

 もう一人 曲独楽の紋之助がいる。いつ見ても同じ芸である。刀の上で独楽を回したりするだけ。これしかやらない一芸芸人である。

 飽きる。それを飽きさせないようにするのが一流芸人である。たぶん十年後も同じ芸で笑わせているはずだ。本人が飽きていないところがすごい。

 

ときどき、どの落語家を聴いたらよいかと問われることがある。そんなときは、次の四人をまず挙げる。人間国宝の小三治を別格として、志の輔市馬権太楼、そして喬太郎

まちがいなく愉快に笑わせてくれる。お近くで、喬太郎が出る落語会があるなら、ぜひ聴いてほしい。

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