喜多八さん逝く
柳家喜多八さんが亡くなった。
肝臓がんでそんなに長くないという噂を聞いたのが一年ほど前のこと。たしかに顔色はよくなかった。
喜多八さんといえば、けだるさ、虚弱体質を売りにしていた。夏の疲れが尾を引いて・・・などとマクラで語ってから、噺に入ることが多かった。噺に入れば、けだるさはどこへやら、テンション高く、メリハリの利いた口調となって、観客を惹きつけた。
笑顔が可愛らしい。小柄だからペットのように思う女性ファンも多かった。
小三治の弟子であるが、師匠とはちょっと違う味わいがあった。「鼠穴」、「鈴ヶ森」などが印象に残っている。
宝塚ファンで、自らも、スミレの花咲くころと、円朝祭で歌ったことがある。本人も気に入っているようで、ぜひ見てくれと語っていた。そのシーンはYouTubeで「キタナヅカ」で検索すると見ることができる。宝塚というよりサンバのようである。
写真はちょうど二年前のもの。顔色はもともと悪かった。
ついでのひとこと
「笑点」の次の司会者が春風亭昇太に決まった。いいんじゃないかな、円楽よりは。
ついでにメンバーも二三人交代したらと思うが、それはさておいて、新メンバーを一人選ぶなら、橘家文左衛門はどうだろうか。「笑点」はそれぞれのキャラを色濃く打ち出すようにしている。文左衛門は強面でおっかないというキャラが際立っている。その反面、可愛らしいところもある。落語は上手いし、いい人選と思うが。
もひとり挙げれば、三遊亭歌武蔵。元相撲取りだ。
たぶん、当たらないだろうな。
« 北京食べ歩き 3 798芸術区 | トップページ | 「談笑十八番 その7」 今回のトリネタは? »
「落語」カテゴリの記事
- 生田寄席 文菊(2024.09.05)
- 喬太郎・白酒・一之輔三人会(2024.08.30)
- 「国本武春の丹波浪曲道中記」(2024.07.29)
- 鶴川寄席 扇辰・兼好二人会(2024.07.21)
- 「八起寄席」 小間物屋政談(2024.07.17)
コメント