大橋巨泉のラストメッセージ
大橋巨泉が集中治療室に入っているという報道があった。ガンがかなり進行している。余命いくばくもないということか。
この人ほど濃密で愉快な人生を送った人はいない。うらやましいと思っていた。
ずっと時代の先端を歩いていた。タレントというのは才能のある人という意味だが、まさにそのタレントだった。ジャズ評論家からスタートし、テレビ番組を仕切った。趣味のボーリングも、麻雀も、ゴルフも、セミプロ級の腕前だった。
私生活もうまかった。マーサ三宅と二人だか三人だかの子をなしたあと離婚。パイプカットをして、浅野寿々子(順子)と再婚した。
浅野寿々子といえばアイドルだった。子供向け雑誌の表紙にはきまって登場した。今で言えばAKB48のセンターを競うような存在だった。映画出演は少なかったが、鈴木清順の「けんかえれじい」のマドンナ役は彼女だった。それを巨泉はかっさらった。
とんでもないヤローで、いずれ運は尽きると思っていたが、そんなこともなく、その後はハーフリタイアの優雅な人生を送った。
70をすぎてからはガンとの闘いとなったが、都度窮地を乗り越えてきた。
文才もあり、「週刊現代」のコラムもながく続けてきた。そのコラムは今週号が最終となった。
立ち読みした。集中治療室からのラストメッセージは、読者への感謝と政治的言辞だった。
安倍晋三の野望は恐ろしい、選挙では安倍晋三に一泡吹かせてください・・。
« 「クリーピー 偽りの隣人」 隣人はサイコパス | トップページ | 真田一族の活躍 『忍びの者』 »
「世事・世の中」カテゴリの記事
- 嘔吐と点眼(2025.02.07)
- まちがっているかもしれない(2025.01.20)
- どんど焼き(2025.01.18)
- 地下水道(2025.01.12)
- あけましておめでとうございます(2025.01.01)
コメント