喬太郎 「ハンバーグができるまで」
しんゆり寄席。川崎北部に住む初音家左橋と桂米太朗が交互に出演する。これにゲストが加わる。二人の高座はよく聴いているので(いつもは飽きる)、ゲスト演者によって聴くかどうかを決めている。今月のゲストは柳家喬太郎。これは必見。チケット完売は必至。確かに、しんゆり寄席一番の入りだった。
喬太郎の演目は予めネタだし(事前に演目を発表)してあって「ハンバーグができるまで」。これは以前聴いたことがある。おもしろい。
開口一番を含めて、今回の演目。
金原亭小駒 元犬
柳家さん若 松曳き
初音家左橋 船徳
柳家喬太郎 ハンバーグができるまで
喬太郎はマクラで惹きつける。今回はキョンキョンネタから入った。続けて、学校寄席で倶知安まで日帰りをしたエピソード。なんども聴いているマクラであるが、飽きない。ポケモンGO!にまで話は及んだ。
「ハンバーグができるまで」は、マモルちゃん、といっても離婚歴のある中年男が、なじみの商店街の肉屋で合い挽き肉を買うところから始まる。八百屋ではタマネギ、人参、ブロッコリー、食料品店で小麦粉のほか調味料を買う。商店主はこれが異常な行動と映る。手作りハンバーグを作るなどとは信じられないのだ、人参をのどに突き刺して自殺するんじゃないかと疑う。そういうばかげたというか荒唐無稽な新作落語である。(You Tubeでも聴けるよ)
ふんだんにギャグを織り込み、喬太郎ワールドに観客を引きづり込む。理屈抜きにおもしろい。いつ聴いても退屈することはない。このあたりが並の芸人とは違う。
この落語会、中入り時に抽選会がある。演者の色紙や手ぬぐいが当たる。今回の景品に川崎フロンターレの試合(等々力競技場)の入場券もあった。これに当選したのは埼玉の人だった。いつもなら観客は川崎在住か小田急線沿線の人がほとんどだが、喬太郎だから遠方の人も多い。なんとミスマッチな当選か。浦和レッズならよかったのだろうが、もらったチケットどうするんだろうか。ひとごとながらちょっと気になった。
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