ハッピーアワー
ハッピーアワーなることばを目にするようになった。
飲食店が、ビールや焼酎などのお酒を割引価格で提供する時間帯を指す。アメリカやイギリスでは古くからあることばだそうだ。これが日本でも使われるようになった。
たとえば午後三時から六時まではビール半額といったサービスタイムを指す。そのサービスはずっと以前からあり、「早割」(もともとは航空チケットなど早く予約すると割引になる制度)などと表現してきたが、そこに割り込んできた。
サラリーマンが仕事帰りに来る時間帯ではない。まだ店は空いている。そこを埋めようというわけである。午後五時ごろ、じいさんでにぎわっている居酒屋がある。もちろんビールや酎ハイは割引料金。それが六時も過ぎると、さっと帰って行く。あれである。
酒だけでなく、食事もハッピーアワーにしている飲食店が増えている。ランチタイムの後、6時まで、焼肉セット2800円が2000円という看板を掲げている店を赤坂で見つけた。六本木では、ハッピーアワーとして、カレーセットを安く提供していた。遅い昼飯を食べる人には向いている。
ハッピーアワーに押されて、だんだん早割という表現はなくなっていくのかもしれない。
「ハッピーアワー」という映画がある。まだ観てないので、どんな映画かはわからないが、評判はいい。ただし、観るには覚悟がいる。上映時間は5時間を超す。休憩時間が二度あるが、ケツが痛くなるような映画だ。
あちこちのミニシアターで上映されている。朝一で観ても午後三時を過ぎる。観終わったころがハッピータイムになるので、これはこれで悪くない。
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