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2016年10月11日 (火)

盛り土はモリドでいいの?

 

 盛り土、一躍、新聞紙面をにぎわすことばになった。ことしの流行語である。

 あれはモリツチと読むものと思っていたが、そうではないのか。モリド、モリドばかりで、モリツチはどこかにはじき出されてしまった。

 辞書を見ると、新明解に「モリド」は載っていない。「モリツチ」はある。三省堂では、「モリド」が載っているが、「モリツチ」を引けといったような記述である。つまり「モリツチ」が本流ということだが、豊洲問題を契機として逆転した。この勢いでは「モリツチ」は死語となってしまうかも知れない。

 モリドは土木建築の世界では当たり前の読み方なのだろう。この業界、訓読みより音読みにすることが多い。雨水はアマミズとは読まず、ウスイである。初めてウスイと聞いたとき、何のことかわからなかった。しばらくして、ウスイが雨水のことだと気づいた。

 真北はマキタではなく、シンボクである。建物の設計図を引く際、正しい北の方向を定める。これをシンボク調査とかシンボク測量とかいう。これも初めて聞いたとき、シンボク? ご神木のこと? なに? ってぐあいで、真北にたどりつくまで時間がかかった。

 今回の盛り土騒動。土は盛らなかったけど、説明に嘘を盛っちゃったのね。

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コメント

ラジオで初めてモリドと聞いたとき、何のことかと思いましたね。業界の隠語らしいですが、こういう言葉が流通するというところが世相を表しているのかもしれません。盛り土のことで連日騒いでいますが、もっと大きな責任問題は、どうして汚染された土地を高額で都は買ったかということでしょう。真夏に開催するオリンピックも、本気でやる気があるのか疑われますが、まあプロの祭典であれば、それくらい我慢してやれということでしょうか。関係者はカネの勘定でそれどころじゃないでしょう。

けやきさん、ありがとうございます。
土地取引ですから、当然、瑕疵担保契約になっています。不都合があれば
売主責任になるのですが、豊洲の場合は、???
契約の裏側で、何らかの力、斡旋、調整といった政治的な介入があったのでは
ないかと疑われます。

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