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2016年12月14日 (水)

「落語界うわさの真相」 続き

 

昨日の続き

・白鳥、トリプルスリー達成! 三題噺を三つの寄席で三日間演じた。快挙である。

 トリプルスリーについてはきょうの東京新聞に白鳥のコラムが載っていた。末廣亭。お客さんから十個のお題を出してもらい、そのうち三個を抽選で選ぶ。そのお題を入れた創作落語(三題噺)をつくり、二時間後トリで演じるという趣向。即興に近い芸である。よほどの才能と精神をすり減らし、脳みそを焦がすほどの集中力がないとできない。

桃太郎師匠、すごい、快挙だと絶賛するが、こんなことやっていると早死にするよとアドバイス。ごもっとも。

 

・噺家が東西で850人を越えた。増え続けている。いくら落語ブームとはいえ異常。なかにはモンスター弟子もいる。ふつうの会社に勤めるのはつらいので、落語家になって楽に生きていきたいという理由で入門する奴もいる。親が裕福でマンションを買ってもらい、そこから通う前座もいる。

まるで古典噺に出てくる若旦那のようである。「湯屋番」「幇間腹」「船徳」あたりの世渡りを気楽に考えている若旦那である。まあ、師匠連中も弟子には甘くなっているけどね。

 

五街道雲助、紫綬褒章授賞。昨年は権太楼だった。いや違う。志の輔。権太楼は2013年。

桃太郎が権太楼をほめていた。先日「らくだ」を楽屋で聴いたんだがすごかった。いままで聴いた「らくだ」のなかで権太楼がいちばんだったと絶賛。いまごろわかったかと言いたいところだが、雲助さんはどうなのよ。

 来年の授賞は、柳家さん喬あたりだろうな。当たるかどうか、これは憶えておいてね。

 

 ということで、やばいネタはカットした。ばかばかしくも桃太郎師匠のおとぼけというかボケぐあいが可笑しかった。たくさん笑った。ふつうの落語会よりおもしろかった。

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