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2016年12月30日 (金)

 「爆笑王の系譜」 権太楼&雀々

 紀伊國屋ホールで、爆笑系人気噺家である柳家権太楼桂雀々の落語会があった。先だって紀伊國屋書店(新宿)に行ったとき、この会のポスター見つけた。 へー、知らなんだ。これは見逃せない。さっそくチケットを買った。しっかり宣伝していないせいか、座席はたっぷりあった。年の瀬で、みなさん、忙しくて、落語会どころではないということか。

 当日、やはり空席が目立った。4割弱といったところか。権太楼、雀々で、この入りは考えられない。

 

 前半は落語二席、後半は座談会という構成。

 雀々は「手水回し」。マクラで四天王といわれた春團治、松鶴らのモノマネ。似ている。もちろん師匠・枝雀のモノマネも。手慣れたものである。

「手水回し」は手水が何か知らない宿屋の主人の噺である。上方の噺家がよくやる演目で、雀々の得意ネタのひとつ。これをいつものようにアクションたっぷりで演じた。可笑しい。

 権太楼は「短命」。察しの悪い男の噺である。これをゆったりやった。もっとも、この噺はご飯をよそうぐらいのしぐさしかないから、派手な動きはない。「手水回し」とは対照的である。

権太楼は来年早々七十歳になる。年相応に落ち着いた芸になっていくということか。

 

 後半は長井好弘の司会で座談。初代春團治から始まり、金語楼、三平、円歌、仁鶴、枝雀らの爆笑王について語り合う。

 印象に残ったのは権太楼のひとこと。雀々を見ていると十年前の自分の姿のようだとのこと。雀々のアクションたっぷりの芸は、もちろん枝雀の系譜だが、権太楼の芸にも通じているということだろう。

 年齢の壁がある。五十代にはそれにふさわしい芸があり、年老いてからはそれ相応の枯れた芸になっていく。そういうものだ。

 

 ところで、七十歳といえば、権太楼と吉田拓郎は同学年である。なんか可笑しい。

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