また落語かよ 「落語研究会」
また落語かよと言われそうだ。「落語研究会」(国立小劇場)に行ってきた。
今月は前回の談笑独演会が最後と書いたが、知人が体調を崩して行けなくなった、アナタが行けるならチケットを差し上げるとの電話があり、急遽、聴くことになった。
この落語会、ただしくは「TBS落語研究会」は、今年で49年になる。伝統ある落語会で、この会に出られると、ま、一流かそれに次ぐぐらいの噺家と言われてきた。その一部はテレビで放映(地デジ、BS)されている。深夜というより早朝なのでたいていは録画して観ることになる。京須偕充さんが解説しているが、さしておもしろくない。この部分は飛ばして観ることにしている。
この会はネタ出しがしてあって、今回の演者と演目は次の通り。
柳家喬の字 動物園の虎
三遊亭歌奴 鼓ケ滝
入船亭扇辰 雪とん
柳亭左龍 羽織の遊び
柳亭市馬 三軒長屋
「動物園の虎」はあの「動物園」。ぬいぐるみを着た虎やライオンが登場するお馴染みの噺である。「鼓ケ滝」は和歌の添削をテーマにした私の好きな噺。西行法師が登場する。
扇辰はメリハリの利いたしゃべりは定評がある。「雪とん」は色っぽい娘が登場する。これが実にいい。とばして「三軒長屋」は、最近はめったに聴かない。よく出来た噺で、オチが抜群にいい。しかし登場人物が多くて長い噺なので、どうしても聴く機会は少なくなってしまう。
市馬は今月二度目。前回は「七段目」と「味噌蔵」だった。堂々たる高座はまちがいなく落語界の宝である。言い過ぎ?
扇辰がマクラで「ずいぶん若返りましたなあ。客席ではなくて、こちら側、演者の方が。いちばんの年長が市馬師匠で」と語っていた。
えっ、扇辰さんがいちばん年取ってないの。後で調べてみたら扇辰は52だった。老けている。声はでかいが、白髪で細身。てっきり市馬より年上だと思っていたのに・・・。ちなみに市馬は50代半ば。
客席を見渡すと平均年齢は70ぐらい。たしかに噺家の方がうんと若い。
この落語会。総じてお行儀がいい。放映されるかもしれないとなると、マクラで突拍子もないことは言えない。大人の雰囲気がある。
ということで、今月はけっこう聴きましたなあ。
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