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2017年1月31日 (火)

 また落語かよ 「落語研究会」

 また落語かよと言われそうだ。「落語研究会」(国立小劇場)に行ってきた。

 今月は前回の談笑独演会が最後と書いたが、知人が体調を崩して行けなくなった、アナタが行けるならチケットを差し上げるとの電話があり、急遽、聴くことになった。

 この落語会、ただしくは「TBS落語研究会」は、今年で49年になる。伝統ある落語会で、この会に出られると、ま、一流かそれに次ぐぐらいの噺家と言われてきた。その一部はテレビで放映(地デジ、BS)されている。深夜というより早朝なのでたいていは録画して観ることになる。京須偕充さんが解説しているが、さしておもしろくない。この部分は飛ばして観ることにしている。

 

 この会はネタ出しがしてあって、今回の演者と演目は次の通り。

 柳家喬の字  動物園の虎

 三遊亭歌奴  鼓ケ滝

 入船亭扇辰  雪とん

 柳亭左龍   羽織の遊び

 柳亭市馬   三軒長屋

「動物園の虎」はあの「動物園」。ぬいぐるみを着た虎やライオンが登場するお馴染みの噺である。「鼓ケ滝」は和歌の添削をテーマにした私の好きな噺。西行法師が登場する。

扇辰はメリハリの利いたしゃべりは定評がある。「雪とん」は色っぽい娘が登場する。これが実にいい。とばして「三軒長屋」は、最近はめったに聴かない。よく出来た噺で、オチが抜群にいい。しかし登場人物が多くて長い噺なので、どうしても聴く機会は少なくなってしまう。

市馬は今月二度目。前回は「七段目」と「味噌蔵」だった。堂々たる高座はまちがいなく落語界の宝である。言い過ぎ?

 扇辰がマクラで「ずいぶん若返りましたなあ。客席ではなくて、こちら側、演者の方が。いちばんの年長が市馬師匠で」と語っていた。

えっ、扇辰さんがいちばん年取ってないの。後で調べてみたら扇辰は52だった。老けている。声はでかいが、白髪で細身。てっきり市馬より年上だと思っていたのに・・・。ちなみに市馬は50代半ば。

客席を見渡すと平均年齢は70ぐらい。たしかに噺家の方がうんと若い。

  この落語会。総じてお行儀がいい。放映されるかもしれないとなると、マクラで突拍子もないことは言えない。大人の雰囲気がある。

 ということで、今月はけっこう聴きましたなあ。

 

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