七草粥
今日は七草粥。麻生区役所前の広場では毎年、七草粥の会が開かれている。今回で14回目になる。年々盛況となり、今年は900食用意するという。出かけてみた。
我が家(実家を含む)では七草粥を食べるという習慣はなかった。十年ほど前、ここで七草粥を初めて食べた。何だこりゃ! ひどく不味かったという記憶が残っている。青臭いというか、泥臭くて食えたものではなかった。その思いがあるから、今回、写真を撮るだけのつもりだった。でも、知り合いが並んでいたのを見つけ、食べてみることにした。
けっこう並んだ。一時間ぐらい待ったのではないか。寒かった。で、味はどうだったかというと、不味くはなかったけど、ふつう。旨くはなかった。七草は申し訳程度にしか入っていなかった。これでは青臭くも土臭くもない。鰹節がたっぷり。小さい餅と梅干しが入っていた。ふつうのお粥と変わらなかった。
映画「この世界の片隅に」の中で、食糧難の戦時下で、主人公・すずが野草を摘み、お粥をつくるシーンがあったのを思い出した。ひもじい時代なら七草粥はごちそうだったかもしれないが、飽食の時代の人間にはわからない。
「口が肥えてきちょって、こう寒さが堪えるようになってはのぅ。・・・わしらの時代は仕舞いで」と、菅原文太の「仁義なき闘い」の口調をそっと真似てみた。
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