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2017年3月 8日 (水)

「The NET 網に囚われた男」 これが現実。

 

 アルテリオ映像館で、キム・ギドク監督の「The NET 網に囚われた男」を観てきた。

 キム・ギドクは韓国を代表する映画監督であるが、それほど好みではない映画もいくつかある。意味のない暴力シーンも気になる。

 しかし気]になる監督である。この「The NET」は、結論からすると面白かった。韓国と北朝鮮の現状をしっかり押さえている。

 ざっとストーリーを紹介すると、北朝鮮で漁を生業としているチョルは漁船のエンジンの故障により、韓国側に流れ着いてしまう。韓国当局により捕らえられ、スパイではないかと徹底的に調べ上げられる。妻子がいるチョルは脱北の意志はない。しかし調査官は拷問を辞さない構えで調べる。スパイではなさそうである。当局の長は脱北を勧める。チョルはもちろんそれに応じることはない。ソウル市内を見学させ、韓国の良さを見せつけ、心変わりを図る。しかし、チョルは目を閉じ、なにも見ない。見ないことで帰国後の取り調べにも耐えられるようにする。

 といったことで、緊迫した取り調べシーンが続く。チョルを優しく見守る者、暴力的に尋問する取調官などが描かれる。

 紆余曲折はあるが、北に返されることになる。で、どうなるか。それは観てのお楽しみ。

 結末を語りたいところだが、やめておく。悲劇的であるがちょっと平凡でもある。登場人物も類型的。もうひと捻りできないものかと思うが、キム・ギドクにしては分かりやすい映画である。

 これが現実なんだろうなと納得してしまう。

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