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2017年4月30日 (日)

 「柳家の一族」  喬太郎アナザーサイド

写真家 橘蓮二特選落語会 柳家の一族」と長ったらしい落語会(成城ホール)に行ってきた。

 橘蓮二は落語を専門とする写真家である。その灘さんが企画した落語会。今回で何回目かになる。

 出演は柳家喬太郎のほか、柳家わさび、柳家緑太、柳家小かじ。要するに柳家一門会。このメンバーなら客のほとんどが喬太郎目当てで、他はどうでもよいと思っている。言い過ぎか。

 小かじは三三門下。「七段目」をやるのかと思っていたら、息子は芝居好きではなく、ミュージカル好きだと設定を変えていた。宝塚ファンらしい。ミュージカルの一部を歌うのだが、あまりうまくない。演目の「エリザべート」は宝塚の劇らしいが、こちらは知らないから、何がおもしろいのかよくわらない。笑えない。ま、設定はおもしろいけどね。たぶん喬太郎がやれば、爆笑噺に仕立てると思うが。

 緑太はオーソドックスに「死神」。持ち時間のせいか、ずいぶんコンパクトにしていた。

 この二人は初めて聴いた。わさびは久しぶり。何回か聴いているが、印象は薄い。どれほど成長しているのか。演目は「黄金餅」かと思っていたら「純情日記~横浜編」だった。これは喬太郎がむかしつくった作品である。大学生が初めて横浜をデートするというストーリー。かなりヒットした。白髪の喬太郎はもうやらないネタだろうから、その後継者がいてもよい。わさびが名乗りをあげたということか。それとも以前から演っていたのかわからないが、出来はよかった。

 で、中入り後がトリ。喬太郎はよれよれの袴、帽子をかぶって登場。笑いが漏れる。太めの金田一耕助である。柳家一族は犬神家の一族のもじりだったことがわかる。

 マクラなしでいきなり「松竹梅」。えっ、トリで、こんな軽い前座ネタをもってきたのかと首をひねる。婚礼で松さん竹さん梅さんが謡を披露するという古典噺である。

 ご隠居さんを耕助が演じる。頭をかきむしって、耕助のあのしぐさ。髪の毛が乱れる。もちろんセリフの断片も。

 通常の「松竹梅」ではおわらない。安心した。続きがあって、後半は、お婿さんが刺され、梅さんが失踪するというミステリー展開となる。ここで耕助流の推理となる。つまり「松竹梅 そしてその後」といった内容。同性愛も登場し、いまどきの世相を反映したストーリーとなっている。

 喬太郎ファンの期待を裏切らないアナザーサイドの世界となっていた。

 この落語会、最後に、灘さんの写真がスライドで映し出される。出演者による「犬神家の一族」のパロディである。なぜか寒空はだかも写真だけに登場していた。

今回の演目。

 小かじ  闇が広がる

 緑太   死神

 わさび  純情日記~横浜編~

 喬太郎  本当は怖い松竹梅

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