鶴川落語 白酒・一之輔二人会
鶴川落語会に行ってきた。この会、昼夜二回興行になっている。
昼席が「五街道雲助・春風亭一朝二人会」、夜席が「桃月庵白酒・春風亭一之輔二人会」。昼は師匠、夜は弟子の関係にある。ベテランと若手。どちらも上手いトップクラスの噺家である。どっちも聴きたいが、昼夜連続では疲れる。夜席にした。
本日の演目
白酒 松曳き
一之輔 天狗裁き
一之輔 普段の袴
白酒 化け物使い
「松曳き」は粗忽コンビの噺である。殿様と家老の三太夫、互いにそそっかしい。ぼけぶりが笑いを誘う爆笑噺だが、白酒の手になると、さらにぼけぶりが半端ではない。これぞ白酒という爆笑芸になっている。ほんとに爆笑であった。
「天狗裁き」は、先月末、兼好バージョンについてお伝えした。どう違うか、どんな夢見たの?と問うときの兼好の表情が実にいい。笑いを誘う。一之輔バージョンは、夫婦げんかがすさまじい。すさまじいがなんとも可笑しい。この迫力が一之輔の真骨頂である。
ときどき、今誰を聴いたらよいか、お勧めの落語家は? と訊かれる。この二人は間違いない。笑えるし、テンポがよく、聴いていて気持ちがよい。 今回の二人会でもつよくそれを感じた。
ところで、マクラで語っていたのだが、白酒は、今月はじめ三日間高座を休んだそうだ。肺炎。似合わない病名である。通風とか無呼吸症とかならわかるが・・・。
一之輔が白酒の体調をからかっていた。ブラックな笑い。毒吐きである。
ついでのひとこと
昨日は将棋の藤井四段について書いた。きょう、その藤井四段がNHK杯将棋トーナメントに出ていた。中盤までは受け気味。そこから反撃、駒得の後、的確に対処した。結果は快勝。中学生とは思えないほどの冷静な指しぶりだった。すごいのひとこと。
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