南イタリアへの旅① タオルミーナは警戒中
9日ぶりの更新である。南イタリアからシチリア(シシリー島)に行ってきた。
シシリアには、ぜひ行きたかった。シチリアといえば、私の頭にあるのは、なんといっても「ゴッド・ファーザー」、ドン・コルレオーニの故郷である。ニーノ・ロータのあの甘く切ないテーマが浮かんでくる。
映画ではシチリアの様子がそれほど映し出されるわけではないが、丘や草原が美しかった。丘の上の遺跡も印象に残っている。
イタリア本土はブーツのような形をしている。そのつま先にあるのがシチリアである。つま先からフェリーでシチリアのメッシーナに渡った。30分もかからない。
その近く、西海岸のタオルミーナに泊まった。よく日、タオルミーナの市街地にいったが、ものものしい雰囲気だった。警官や自動小銃を抱えた兵士が10メートル間隔で警備している。
なにごとか。数日後にG7サミットが開かれるという。ヘー、ここが開催地か。知らなかった。
迷彩服の兵隊さんの中には若い女性もいた。かわいい。「セーラー服と機関銃」という映画があったが、こっちは「ポニーテイルと機関銃」である。
その警備の中、サミット会場となる建物を通り、ギリシャ劇場に行った。紀元前三世紀に建てられた円形劇場である。舞台を造っている最中だった。写真がそれ。
たぶん、ここで歓迎のイベントが開かれるのだろう。数日後には世界中に中継されるはず。
劇場の向こうにはエテナ山が見える。活火山である。噴煙が吹き上がっている。サミット期間中に噴火が起きるってことはないだろうが、突然、噴火してもおかしくない。
サミットを歓迎するような垂れ幕や展示物はなかった。唯一見つけたのがショーウインドに飾ってあった似顔絵である。
古代遺跡と美しい海、そしてエテナ山、普段はたくさんの観光客が訪れる街だそうだ。
もうひとつ。ジェラートはここで生まれた。写真は案内をしてくれた現地スタッフお勧めのジェラートショップ。いちばん小さいジェラートの値段が2.5ユーロ。300円ぐらい。ピスタチオ入りのジェラートを食べてみた。旨かった。
ジェラートはアイスクリームだから日持ちすると思われるかもしれないが、間違い。味の決め手は鮮度である。作りたてが旨い。
といったことはさておき、旅の続きは日を改めて。
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