無料ブログはココログ

« サバサバ大臣 | トップページ | 権太楼たっぷり! »

2017年7月19日 (水)

その心は?

 

 まだネット・サーフィンなどということばがない時代、ディクショナリー・サーフィンというか辞書パラパラをやっていた。思いがけない語釈や用例に出会ったりして、楽しい暇つぶしになった。

 ちかごろは目が悪くなったのでめったにやらない。それでも引くついでにということもある。道草ですね。スマホに内蔵された国語辞典(ネット辞書)がどの程度のものかチエックしてみた。

 内蔵辞書は「明鏡国語辞典」。「こころ」の語釈がおもしろかった。

 国語辞典の語釈は正確性や厳密さが要求されるが、すべてがそうなっているわけではない。遊びもある。

 語釈のひとつに、「なぞで、答えの成り立つ根拠」とあった。

 これだけではよくわからない。何々とかけて何々と解く。その心は、ってやつ。

 で、その例を挙げている。

朝刊とかけて坊主と解く。その心は、けさきて(今朝来て・袈裟着て)きょう(今日・経)読む

 大喜利かよ。座布団一枚、ってほどではないけど、悪くはない。

 と、すると、他の辞書がどうなっているか気になった。

三省堂国語辞典」は、意味。わけ。「その心は?」、とあっさりした語釈で、例はない。

新明解国語辞典」、こちらは期待どおり、例を挙げていた。

江戸っ子は五月の空の鯉のぼり。その心は、口だけあってはらわたがなし

 なるほど。落語のマクラでは、ちょっと言い方を変えて、江戸っ子は五月の空の吹き流し 口先ばかりではらわたはなし、などとつかわれることが多い。

 

« サバサバ大臣 | トップページ | 権太楼たっぷり! »

言葉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: その心は?:

« サバサバ大臣 | トップページ | 権太楼たっぷり! »