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2017年7月22日 (土)

権太楼たっぷり!

 

 炎天、燃えるような暑さの中、天秤棒かついで・・・というせりふが「唐茄子屋政談」にある。まさにそんな暑さの中、鶴川落語の昼席に行ってきた。

 タイトルは「権太楼たっぷり! with奈々福」。柳家権太楼の会であるが、今回は落語の間に浪曲が入るという趣向。

浪曲を聴くのは久しぶりである。国本武春を聴いて、浪曲もいいねえぇと思っていたところ、武春は急死。えっ! それはなかろうと思っていた。あれから二年。

 今回は玉川奈々福。初めて聴く。武春亡き後、浪曲界を引っ張る若手ということだ。演目は、「天保水滸伝」などではなく新作、金魚を主人公としたものである。タイトルは「金魚夢幻」ということだ。女性らしい伸びのあるいい声で、耳に心地よい。

 浪曲には三味線が付き物ものである。今回の曲師は沢村豊子さん。以前も聴いたことがある。ベテラン。この人の三味線はすばらしい。

 

 権太楼はいつものようににぎやかで愉快である。「お化け長屋」と「唐茄子屋政談」の二席。

 権太楼の魅力は、ばかばかしいことをさらに大仰に演じるおもしろさにある。爆笑系の代表である。

「唐茄子屋政談」は勘当された若旦那が唐茄子(かぼちゃ)の荷売りをする古典噺である。前半は笑えるストーリーだが、後半は涙を誘う人情ものとなる。これを一時間ほとかけて、それこそたっぷり演った。

 うまいものだ。

 権太楼はくせになる。来週も権太楼を聴く予定である。

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