「関ヶ原」 迫力ある合戦シーン
夏休みもあとわずか。シネコンにもようやく大人向きの映画がかえってきた。原田眞人監督の「関ヶ原」。原田監督だから、短いカット割り、息もつかせぬセリフ回しで緊迫感あふれる映画になっているのだろうなと想像する。この天下分け目の戦をどう表現しているか、そこが見どころである。
関ヶ原の戦いだからおよそのストーリーはわかる。ただし、セリフ回しの早さについていけないところもある。ナレーションをもっと入れてもいいと思う。
石田三成を演じるのは岡田准一。徳川家康は役所広司。ウエイトは7:3で三成に置かれる。それはいいのだが、岡田クンの背の低さが気になる。その家臣の島左近、平岳大が演じるのだが、迫力がある。いかにも戦国の武者である。これに彩を添えるのが伊賀の忍者初芽(有村架純)。女っ気はあったほうがいい。
勝敗はだれを味方につけるかで決まる。そのあたりの動きはおもしろいのだが、いまひとつ理解できない。テンポが速くってね。
実際はどうだったかは不明だが、小早川秀秋(東出昌大)の寝返りが勝敗を決したとされ、悪役となるところだが、そこは違った描き方をしている。東出クンのキャラは優しいからね。
ということで、終盤は合戦になる。騎馬やエキストラをいっぱいつかってのシーンは迫力がある。さすが、原田監督である。
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