神保町で呑む前に
神保町で飲み会があった。神保町には久しく行っていない。最後に岩波ホールに行ったのはいつごろだろうか。
その前に、新宿に立ち寄った。駅南口から東口に回ると、シネマカリテがある、ミニシアター
いま、「追想」がリバイバル上映されている。デジタル・リマスター版の上映である。この映画はあまり知られていないが、名作中の名作である。「追想」って、バーバラ・ストレイザントが出てたヤツ? と訊く人がいる。違う。あれは「追憶」。まったく別物。紛らわしいけどね。
いまから40年ほど前に上映されたロベール・アンリコ監督の戦争映画。復讐劇だな。主演はフィリップ・ノワレ。「ニュー・シネマ・パラダイス」の映写技師役をやっていた俳優。ロミー・シュナイダーも出ている。
第二次世界大戦末期のフランス、医師であるジュリアン(フィリップ・ノワレ)は治療にあたっていたが、ナチス・ドイツ軍とレジスタンスの戦いが激しくなり、妻と娘を田舎の別荘(山城)に疎開させる。しかし、それが仇となり、妻と娘はナチスの兵隊により火炎放射器で殺されてしまう。あとから山城に行ったジュリアンはその残酷な事実を知る。復讐心に燃えるジュリアンは山城にいるナチス兵たちにたった一人で立ち向かう。
この映画を最初に観たとき、しばらく席を立てなかった。すごい映画だった。わたしは、この映画を「元祖・ダイハード」だとひとに勧めている。
写真は映画館前のポスター。ロミー・シュナイダーの写真が大きいが、出番は少ない。観る時間的余裕はなかったので、今回はパスした。
紀伊国屋書店に向かった。紀伊国屋寄席のポスターが目に入った。トリが柳亭市馬になっていた。桂歌丸が体調不良のため休演とある。なんだなんだ、これなら呑み会を延期して、こっちにすればよかった。
歌丸にはわるいが、市馬のほうが断然おもしろい。二楽も出るし。木久扇はどうでもよい。
雑誌を一冊買って神保町に向かった。地下鉄を降り、地上に出たのだが、久しぶりなので東西南北がわからない。どっちだっけ。こういうときはスマホである。ナビを頼りに目的の酒場にたどり着いた。
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