生田寄席&新ニッポンの話芸
たまたまだが、昼夜二回落語を聴くことになった。はしごである。
昼過ぎからは生田寄席、三遊亭兼好の独演会。夜は「新ニッポンの話芸」、鈴々舎馬るこ、三遊亭萬橘、立川こしらの三人会である。
落語三昧で酔狂だねえと言われるが、上には上がいて、知人に年間200回以上落語会に出かける人がいる。それに比べりゃ、である。
兼好さんについては当ブログでもけっこう採り上げている。元気で陽気な芸風である。驚いたり、とぼけたりする表情がなんとも愉快である。
「お化け長屋」は、長屋の空いた部屋を借りたいという人を長屋の連中がお化けがでると言って追い返そうとする噺である。
最後までやると長くなるので、たいていは前半で終えることが多い。今回はもう少し長くやった。
お化けなどへっちゃらだという男が引っ越してくる。長屋の連中は幽霊に扮したりして男を脅して追いだそうとする。このあたりは「不動坊」と似ている。
兼好さんの大仰なしぐさと、テンポのよい語り口が心地よい。写真は終演後のスナップ。
夜の「新ニッポンの話芸」。前回は馬るこの真打ち昇進披露の会だった。師匠の鈴々舎馬風が体調不良をおして駆けつけたのを思い出す。あのときは死にそうだった。
今回の演目。
馬るこ 「新聞記事」
萬橘 「しの字嫌い」
こしら 「長短」
馬るこの「新聞記事」は骨格だけを残し、ふんだんにギャグを織り込んだり、毒を吐いたりして肉付けをする。馬るこらしい。
「しの字嫌い」は初めて聴いた。シという字をしゃべったら負けというストーリー。難しい噺と思うが、萬橘はさらっとやってのけた。上手いものだ。
トリのこしら。オーストラリア、メキシコなどの行ってきたのだそうだ。そのあたりをマクラでおもしろおかしく語る。場内爆笑。噺よりマクラの方がおもしろい。どうおもしろいかを文で伝えるのは難しいので省く。毒舌家だが嫌われるタイプではない。可笑しい噺家である。
ということで、この三人会、次回がいつになるか決まっていないようだが、ぜひ聴いてみたい。写真は今回のチラシの一部。
今週、もう一つ、立川談笑を聴くことになっている。
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