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2017年9月 4日 (月)

 桃太郎は昭和歌謡

 

 昨日の日曜日、国立演芸場の9月上席に行ってきた。夕方、名古屋の友人との会食がある。その前は暇だから寄席に行くことにした。

 トリは昔昔亭桃太郎。人気はあるが、チケットが売り切れるほどではない。案の定、席はたっぷり空いていた。

 中トリは三遊亭笑遊だった。この人、横町の頑固クソ爺というキャラ。声がでかくて豪快、客はいじるわ、じっと座布団に座っていないわ、大仰で、はみ出しの芸風である。今回の演目は「片棒」だった。

 けち兵衛さんが三人の息子のうち、だれに身代を譲るか、親の葬式をどんなふうにするのかで決めよとする古典噺である。木遣り、お囃子、神輿が入って、にぎやかな演出となるあたりが見せどころで、爆笑となる。笑遊はだれよりも大げさで、でかい声でやる。いい歳なのに、若々しい。

 どうして声を大きくするか、寝ている客がいるからと、笑わせる。

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  コントは、ザ・ニュースぺーパー。社会風刺コント集団。今回は二人。ドナルド・トランプに扮した松下アキラ(小泉さんとか舛添さんのモノマネでお馴染み)が、ハチャメチャなトークで笑わせる。トランプという存在自体がハチャメチャな部分があるが、それをさらに増幅させる。このおもしろさはライブでないと伝わらない。写真は今後の公演のチラシ。テレビでは絶対に放映できないコントもある。ぜひ、一度、ライブの鑑賞を。

 

で、トリの桃太郎。いつものようにゆるいトークで始まる。マイクを手にして歌い出す。「リンゴの唄」以下、昭和歌謡を歌う。歌った後、歌詞にツッコミを入れる。落語ではなく歌謡漫談である。さらに歌い、裕次郎ではサングラスをかけ、「嵐を呼ぶ男」など何曲も。

 この秋、小遊三と二人会をやるそうだ。喬太郎ともやる。いずれも落語ではなく歌謡ショーになるという。喬太郎との会では前半に桃太郎が昭和歌謡をやり、後半は喬太郎がアイドルものを、「私の彼は左利き」などを歌う。 

 だから、きょうは、その練習。落語みたいなものはやらない。昨日は客が一人帰った。何十人も帰るのなら考えるが、上席は「昭和歌謡曲物語」でいくつもりだ、と語る。

 桃太郎は、川柳川柳(軍歌ばかりを歌う)の路線を引き継いでいくつもりらしい。

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