ムガベのあとのジンバブエ
ジンバブエのムガベ大統領がようやく退任した。
93歳。長寿国でもないのにすごい高齢。40年近く権力の座についてきた。
この国についてはずっと関心をもってきた。国づくりのありようという視点で眺めてきた。
反政府ゲリラのリーダーとして活躍した。ついには政権を奪い、大統領になった。しかし、国づくりはでたらめであった。ちゃんとした農業国であったが、農業の仕組みを壊してしまった。ばらまき政策により、国家財政を破綻させてしまった。
超インフレについてはテレビなどでも報道されているが、財政悪化の原因は、かつての反政府ゲリラ兵士への多額の年金支出、隣国ザイールへの政府軍の派遣(所有するダイヤモンド鉱山を守るため)などなどである。しかし軍部を掌握しており、反体勢力を抑えてきた。
大統領夫人の浪費も話題になっている。グレース夫人はムカベ大統領より41才年下。ザイールのダイヤモンド鉱山はグレース夫人にダイヤモンドをプレゼントするために所有したといわれる。
今回のクーデターは、副大統領が次期大統領になる予定であったが、罷免され、夫人を大統領候補にしたために副大統領がそれに反発したからと言われている。
ということだが、この国がどのようになっていくかはわからない。新しい国づくりが始まるのか、同じような政権の繰り返しとなるのか。
中国がどのような策をとるかも注目される。中国はアフリカ諸国に触手をのばしている。ジンバブエも例外ではない。鉱山利権などを拡大しようとしている。グレース夫人もかつて中国に留学しており、現政権寄りだが、新体制となっても、中国の影響力は変わらないだろう。
どの国もそうだが、国づくりの基盤は、経済の安定(再配分の公平性)、治安の維持(武器の取締り)、教育(人づくり)にある。それがないと内乱となる。アフリカ諸国の民族間の対立や内戦の要因はまさにそこにある。
それにしてもムガベさん。たいしたものだ。高齢にもかかわらず権力を維持してきた。ぼけてはいない。色ぼけはあったけれど・・・。
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