柳家喬太郎欧州公演 ただいまー会
柳家喬太郎は先月ヨーロッパ公演をした。その帰国報告の落語会に行ってきた。海外での落語会は珍しくないが、喬太郎は初めてだそうだ。
で、どうだったのかというのが今回の落語会。寒い中、成城ホールまで出かけた。
前半で、今回の欧州公演の様子をスライドで紹介する。喬太郎と春風亭正太郎(今回一緒に回った)のトーク。師匠はキャリーバックを手にツーリスト姿で登場した。
11月14日から25日まで、デンマーク、アイルランド、イギリス、アイスランドの四か国を回った。
英語の字幕を映しながら日本語で演じるので、台本どおりやらなければならない。その場に応じて即興でギャクを織り込んだりすることが得意な喬太郎にとってはちょっと窮屈な高座になったのではないかと想像するが、十分楽しんでもらえたそうだ。観客の多くは日本語学科の学生だったり、日本語は分かる人だったので、とくに問題はなかったとのことである。
演目は、正太郎が「反対俥」、喬太郎が「うどん屋」と「寝床」。動きやしぐさの多い噺なら外国人にも分かりやすいが、「寝床」はどうだったのだろうか。下手な義太夫は理解してもらえたのか。
後半は軽い噺、二席。
正太郎 ふぐ鍋
喬太郎 諜報員メアリー
「ふぐ鍋」は、ふぐ毒が恐くて、まず、ひとに食べさせてから食べようとする噺。
「諜報員メアリー」は久しぶりに聴いた。歌舞伎町を舞台にしたばかばかしい噺。さくら水産がでてくる。喬太郎といえば居酒屋の定番はさくら水産である。荒唐無稽な噺であって、それだけに笑える。オチもばかばかしい。障子にメアリ。
とうことで、来年はどうなるかというと、どうやら橘家文蔵になるらしい。高座より、夜の武勇伝がおもしろそう。
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