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2018年2月 4日 (日)

「スリー・ビルボード」 怒りの連鎖は断ち切れるか。

 フランシス・マクドーマンド主演の映画である。これは見逃せない。

 マクドーガンドはコーエン兄弟監督作品、「ファーゴ」などではおなじみだが、最近は出ていない。

 舞台はミズーリー州の片田舎。娘をレイプされ殺されたミルドレッド(マクドーマンド)は警察の捜査が進展しないことに腹を立て、道沿いに警察署長を告発する広告看板を建てる。警察は撤去を要請するが、ミル土レッドは頑なに拒み、広告会社も応じない。

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  署長はガンを煩い、余命いくばくもない最中、自殺する。後任には黒人警官が就任する。元署長に従う白人警官・ディクソン(サム・ロックウェル)は、ミルドレッドや広告会社の男を脅し、ついには怒りを爆発させる。広告会社の男を二階から突き落としてしまう。さらに、看板も火をつけられてしまう。ミルドレッドの怒りも高じていく。

 ということで、善と悪の対決のような事態となると思いきや、予想外の方向に展開していく。悪者と思っていた元署長はそうでもないことがわかる。細かなことはネタバレになってしまうので、これ以上は書かないが、展開が読めないところがおもしろい。一級のサスペンス映画になっている。

 脚本・監督はマーティン・マクドナー。脚本がすばらしい。いくつもの事実が明らかにされていくことで、人物像が変わってくる。

音楽もいい。冒頭、「庭の千草」が流れる。もう一度、途中で流れるが、挿入される曲がカントリー風である。

 怒りは怒りを来す、ということばが出てくる。それがテーマになるのだろうが、単純に憎悪の応酬というわけではない。世界情勢(紛争)と重ね合わせて見ることもできるが、ま、それはそれ。映画は楽しめばよい。

 まだ今年も始まったばかりだが、今年のナンバーワン外国映画と言っていいのではないか。そのぐらいレベルが高い。アカデミー主演女優賞はマクドーマンドで決まりだな。サム・ロックウェルもいい。

 ラストシーンも印象的。どうなるのか、余韻を残してエンディングになる。

 ちょっと重いけど、お薦め。

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