ビデオ録画ふたつ
先日観た歌舞伎「世界花小栗判官」がテレビ(NHKーBSプレミアム)で放映された。
早すぎる。こんなことならわざわざ観劇しなかったと思うが、致し方ない。ま、ライブとテレビでは違うからね。最近は映画でもすぐにDVDになる。テレビ放映も一年たたないうちにやることもある。
午前零時からの放送だったのでビデオ録画した。すこしだけ再生した。観たばかりだからおよそのことは覚えている。暴れ馬が出てきて、それを小栗判官が乗りこなすあたりはおもしろい。写真はこのシーンである。
すこし肩すかしを食らったよう感じたのは小栗の境遇についてあまり触れられていない点である。小栗は死から蘇る。目は見えず足腰もたたずという境遇である。それが熊野で蘇る。ちまたには体の不自由な人がいっぱいいた。盲人、五体満足でない人、不治の病に冒された人、ざまざまな弱者がいた。小栗はそうした人に支えられ熊野までたどり着いた。
説教節「小栗判官」を聴いた人たちは小栗に共感を寄せた。わが身を小栗に重ね合わせた。そのあたり、歌舞伎では薄まってしまっている。
もうひとつビデオ録画したものを観た。「デトロイト暴動」を採り上げたドキュメンタリー。現在、ロードショー公開されている「デトロイト」の元ネタとなるものだ。
これを観ると、映画は事件を忠実に再現したものだとわかる。テレビのドキュメンタリーは現在もいまだに黒人差別はなくならない現状を描いている。
テレビの方は再放送がるかどうかはわからないが、映画はいまやっている。極度な緊張状態になるとヒトは凶暴になる。抑えきれない攻撃性を露わにする。そういう社会、人間を描いている。
« 「スリー・ビルボード」 怒りの連鎖は断ち切れるか。 | トップページ | 香香と霍乱 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 井上有一展(2025.09.20)
- 赤坂スイング・オールスターズ(2024.09.09)
- 「いのちかけて」 朗読と歌(2024.03.12)
- グランマ・モーゼス(2023.01.31)
- 「フェルメール展」(2022.03.31)



コメント