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2018年3月23日 (金)

「苦い銭」 中国 出稼ぎの現状

 

 ワン・ビン監督のドキュメンタリーはこれまで二本観ている。「三姉妹~雲南の子」と「収容病棟」。いずれも優れた作品である。

 今回は「苦い銭」。同じく川崎アートセンター(アルテリオ映像館 今週来週上映中)で観た。

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 いまや中国は世界第二の経済大国にのし上がっている。大会社による大量生産だけでなく、地方の中小の工場がそれを支えている。

 浙江省・湖州にはたくさんの服飾加工工場がある。そこで働くのは安徽、雲南、河南などからやってきた何十万人もの出稼ぎの人たちである。チラシには、出稼ぎ労働者が80%を占めていると書いてある。

 賃金は安い。時給か出来高払い。労働時間も長い。ワーキングプアである。ブラック会社だが、そうでもしないと工場もたち行かないという事情もある。

 働く人はやめていく人も多い。給料に不満もある。手が遅くクビになる人もいる。

 そういう現実を淡々と描いている。例によってナレーションもBGMもなし。

 ヴェネチア映画祭で脚本賞を取っている。記録映画で脚本賞は珍しい。それは編集力にある。何十時間も密着撮影し、映画として使うのはわずかな部分だけ。捨てられたフィルム(デジタルだけど)は山のようになっているはず。

映される街は汚い。猥雑。ゴミが散らかっている。クルマはオート三輪が多い。華やかな大都市とは違う。

それにしても驚くのは誰もがスマホを持っていることだ。喫煙者も多い。稼ぎは少ないのに・・・。

 

 ついでのひとこと

 北京でも一歩路地裏に踏み込むと似たような光景が見られる。ただし、ごみは落ちていない。清掃員がたくさんいるからだ。

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