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2018年3月 8日 (木)

 生田寄席  一朝独演会

 

 生田寄席。今回は春風亭一朝である。

 一朝さんは、いまや人気も実力もトップクラスの噺家である一之輔の師匠。弟子の人気とともに師匠もすごいと注目を浴びるようになった。もともと実力ある噺家だから、弟子のおかげということはないけれど、親子で人気が高まっていることは間違いない。

 今回の開口一番は、春風亭一花。一朝さんの6番目の弟子。まもなく二つ目になる。

 今回の演目

 一花 黄金の大黒

 一朝 小言幸兵衛

 一朝 宿屋の富

Dsc_0311

 マクラでクセの話題を採り上げる。鼻くそをほじるクセ、畳表をむしるクセ。ああ、てっきり「のめる(ニ人癖)」かと思っていたら違っていた。「小言幸兵衛」だった。

 きのうの都民寄席で、さん若の「のめる」を聴いたばかり。おなじようなマクラなので間違えることがある。長屋を回ってなにかと小言を言うのがクセという大家さんの噺だ。

部屋を借りたいという人にも小言で応対する。今で言うイケメンの息子がいる借り手の男に、もし息子が長屋の娘とくっついたらどうなるか、反対すれば心中騒ぎになるかもしれないといちゃもんをつけ、独り思いこみの世界に入っていく。七つの時が六つ鳴りて・・・曽根崎心中のフレーズも入って・・。

 「宿屋の富」は、宿屋で、金はもう要らないと装う客が亭主から富くじを買わされる。当たったら半分やると言った富くじが千両当たってしまうという噺である。

 一朝さん、からだは小さいが、声は大きい。江戸前の歯切れの良い語りが会場に響いた。

イッチョウ懸命でした。

 

 生田寄席は今回で30回になる。年に4回のペースだから8年目になる。着実に積み重ねてきた。その記念として、赤飯のふるまいがあった。写真を撮ってブログに載せようかとも思っていたが、先におなかに入ってしまった。

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