談笑落語外伝 今回は「死神」
「談笑落語外伝」に行ってきた。今回で5回目。古典噺の改作とかその後の物語である。
これまで「文七元結」「居残り左平次」「井戸の茶碗」「らくだ」と続いた。それぞれ工夫が凝らされていたが、「文七元結」がいちばん出来がよかった。左官の長兵衛に息子がいたという設定にした。お久の兄である。「浜野矩随」を思わせるような人情噺、アナザーワールドになっていた。

今回は「死神」。ろうそくの灯を人の命にたとえた噺である。オチのバリエーションはいっぱいあるが、ろうそくの灯がどのように消えるか、あるいは消すか、ここに妙がある。このあたりを書き出すと、マニアックな世界に入り込んでしまうので、やめておく。
前半で、従来型の「死神」を演った。談笑にはいくつもの「死神」バージョンがあるが、今回は一般的なもの。それでも、呪文(アジャラカモクレン、テケレッツのパー)が、広く世に知れわたってしまい、医者の仕事がなくなってしまうという形にしていた。そして、ため息でろうそくの灯を消してしまうというオチにしていた。
後半が、スピンオフバージョン。時代は現代。町のクリニックの医者が主人公。ITに詳しくてビッグデータを活用して医療に役立てようとするのだが、死神が甘言を弄し、個人情報のすべてを管理しようとするストーリーにした。意外な発想である。
悪魔に魂を売るぐらいなら死んだほうがまし、というのがテーマになる。ちょっとわかりにくい部分もあるが、談笑の気持ちが込められた噺となっていた。
次回のこの会、「子別れ」だそうだ。
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