花よりラクゴ 一之輔&白酒
花よりラクゴですね。
鶴川落語に行ってきた。その前に、しんゆり映画祭のスタッフで花見をした。といっても宴会。花よりダンゴである。さらにダンゴよりラクゴ。今回は春風亭一之輔・桃月庵白酒二人会である。
この組み合せならチケット即完売だろうが、鶴川という急行が停まらないマイナーな駅のそばが会場だから、とれないことはない。でもまあ、早々と完売となったようだ。知人はとれなかったと語っていた。
毒吐きである。マクラで辛辣な悪口をユーモアに包んで語るのがこの二人。でも、師匠の悪口は言わない。この日の昼席は、二人の師匠、一朝・雲助の二人会だから、ま、言わないわな。
師匠は本寸法の古典派。弟子は爆笑派。スタイルが異なる。
演目
一之輔 浮世床
白酒 明烏
白酒 万病円
一之輔 茶の湯
同じ爆笑派だが、笑いの質が少し違う。毒も含んで小刻みなくすぐりを重ねていくのが白酒流。妄想の枝葉を広げていくのが一之輔流。どっちがいいか、比較はできない。いずれもテンポがよく、聴いて心地よい。客席から笑いが絶えなかった。
この会場のもぎりは大学の落研の学生だそうだ。慶応と早稲田。一之輔は日芸(日大芸術学部)の落研出身。早慶の落研は理屈っぽいのが多い、日芸は飲み会で落語の話など一切しない、と一之輔はマクラで語っていた。
白酒はマクラで麻生さんネタを少し。およそ想像はできるでしょ。
ついでのひとこと
今日はエイプリール・フール。嘘で固めている人にとっては関係ネェーかもしれない。近ごろはフェイクニュースばかりだからエイプリール・フールも影が薄い。
東京新聞は毎年フール・ニュースを載せている。今年は三本。そのうちのひとつ。
干支のずれにより、うるう干支を設ける必要があるとのことで、政府は検討に入ったというニュース。1200年に一度、十二支に一つ割り込ませるというのだ。で、それをイタチとするかネコにするかと議論されている、というばかばかしいニュース。政治ネタよりおもしろい。笑える。
この議論を、麻生さんとか菅さんとか安倍さんとかモノマネでやったら、笑えるマクラになる。
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