柳家三三・春風亭一之輔二人会
アルテリッカしんゆり寄席に行ってきた。
会場は新百合ヶ丘ではなく、多摩市民館。向ヶ丘遊園前駅にある川崎市多摩区の大ホール。
三三と一之輔。当節、若手人気実力派の噺家である。1000人近く入る大ホールが満席となった。さすが人気者である。
演目
立川らく兵 真田小僧
柳家三三 五貫裁き
春風亭一之輔 青菜
開口一番は、らく兵。立川しらくの弟子である。ひさしぶりに聴いたが顔つきは変わっていない。新兵さんのよう。確実にうまくなっている。時間の関係だろうが、真田三代記が出てくる前で終わってしまった。もうすこし聴いていたかった。
三三は実力派。マクラで、横棒6本引けば三三(さんざ)になるが、最近は一二三(ひふみ)と呼ばれることがあると笑わせる。ひふみんが人気になっちゃったものね。
「五貫裁き」はおなじみの大岡政談もの。講釈ネタを落語にしたのは談志である。物語の説明は省く。三三の声の響きはいつもながらよい。テンポもすばらしい。細部まで丁寧にじっくり。さすが三三である。
二人会ではそれぞれ二席演るのがふつうだが、今回は一席ずつ。ちょっとものたりない気もするが、まあ、いいか。
一之輔は得意ネタの「青菜」。なんどか聴いたことがあるが、なんど聴いてもおもしろい。
かみさんをタガメにたとえていた。前に聴いたときはタガメは出てこなかったような気がするが、どうなんだろうか。進化しているということか。
以前、一之輔落語は妄想を広げていくことで笑いをとると書いたことがある。膨らませていくことで噺を洗練させていく。どこまでやるんだろうね。
ということで実力派の若手の噺。けっこうでした。
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