サインはV
タイの洞窟から出られなくなった少年たちが見つかったとき、カメラに向かって、元気だとVサインを送っていた。
手の甲側でVサインをする少年が一人いた。いや、ちがうよ、Vサインってのは手のひら側を見せるんだと、教えてやりたかった。
Vサインの作法を知ったのは、チャーチルを描いた映画「ウィンストン・チャーチル/ヒットラーから世界を救った男」である。
チャーチルが振り返ってVサインする写真が新聞に掲載された。あのサインはまちがっていると誰だったか忘れたけど、チャーチルが指摘されるシーンがある。
Vサインは手のひら側を相手に向けてするものであって、手の甲側を向けると、相手を侮辱することになるというのだ。(写真は実際のチャーチル)
知らなかった。そういうものらしい。
ちょっと前の朝日新聞のコラム(特派員メモ目)に、イラン人に親指を立てて「わかった」というしぐさをしたら、この国ではしないほうがいいと注意されたそうだ。公然とケンカを売るという意味になる。
日本やアメリカでは、それ以外の国でも、いいね(フェイスブックのグッド)とか、美味しいとか、グッジョブといった意味で頻繁に使われるが、イランでは逆の意味になってしまう。アメリカには中指を突き立てて相手を侮辱するしぐさがあるが、それと同じになってしまうということらしい。ところ変われば、である。
指でするサインはいっぱいある。
親指と人差し指で丸をつくるしぐさはお金を指すが、異国では別の意味になってしまうと聞いたことある。
中国では片手の指で1から10まで表現できる。日本では5までしかできない。そのうち9は人差し指を曲げることで表現できる。日本ではスリとか盗むというしぐさになってしまう。ちょっとおもしろい。
小指を立てると、彼女とか恋人といった意味になる。これが万国共通かどうかは知らない。
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