猛暑 鬼のごとし
鬼のような暑い日が続いている。
鬼のように、を非常にという意味で用いるのを知ったのは30年ぐらい前のことだ。意味はわかったが、辞書には載っていなかった。今はある。
・鬼のように [俗]猛烈に。ひじょうに。「鬼のように勉強した 鬼のように古い」 『三省堂国語辞典』(第七版) この意味を設けているのは、たぶん「三国」ぐらいと思う。
写真はオニユリ。今を盛りと咲いている。麻生区のシンボルフラワーはヤマユリだが、すでに花は散っている。もう少しすると、タガサゴユリがはびこることになる。
鬼は大きいとか強いといった意味で用いられる。鬼ヤンマ、鬼あざみ。鬼嫁もそうか。
オニアザミも今が盛りだ。道端に咲いている。
以前紹介したことがあるが、こんな一首がある。
武蔵野の 野にはびこりし 鬼あざみ 今日の暑さに 少し萎れる
幾つものバリエーションがあるが、これが気に入っている。
鬼坊主の清吉という大泥棒が捕まって市中引き廻しのうえ獄門となる。引き廻しの折、馬上から、この辞世の句を声高らかに詠んだという。
史実である。映画の一シーンのようで、芝居にも小説にもなっている。
鬼ついでに。先だって、鬼まんじゅうをテレビで紹介していた。「ケンミンSHOW」。サツマイモを賽の目に切りメリケン粉(古いね)をつなぎにして蒸したものだ。小学生の頃よく食った。さして旨いものではない。
ところが、テレビの出演者はウマイ!ウマイ!と言って食っていた。オマエら、アホか!
昔は食べたが、今はだめだ。よほど腹が減ってないと手が出ない。口が肥えちゃって。においも嗅ぎたくない。
それをさも旨そうに食うなんてのは・・・。ま、演技とわかっていても、つまらんタレントたちだと思う。一人ぐらい、見るのも嫌だと言えないものか。
暑さのせいか、私はひどく不機嫌だ。
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