「女と男の観覧車」 50年代への執着
監督は、ウッディ・アレン。80を過ぎても(82歳)制作意欲は旺盛だ。まだまだつくる。こうなりゃ遺作までつきあうか。何かの縁だ。何の縁? 腐れ縁。
今度の舞台はニューヨークのコニーアイランド。時代は1950年代。
ジニー(ケイト・ウィンスレット)は観覧車の見える部屋で夫ハンプティと息子(ジニーの連れ子)と暮らしている。彼女は夫に隠れて海の監視員のミッキーとつきあい始めた。彼との甘い未来を夢見た。

そんな折、音信不通だった夫の娘キャロライナが帰ってくる。ギャングの夫から逃げてきたのだった。これがプロローグである。
ここから、ジニーたちの人生は思いがけない方向に回り始める。回転木馬か観覧車のように。
キャロラナイは学校に通うとともにジニーと一緒にウエイトレスとして働き始める。海で、ミッキーはキャロライナと出会う。そして、つきあい始める。これがジニーの知るところとなり、嫉妬心に火をつける。
流れる音楽はナツメロ。「ハーバーライト」「キス・オブ・ファイヤー」「エープリル・シャワー」など。年寄りには懐かしく、心地よい。
つまるところウッディ・アレンは50年代から抜け出せないでいる。ま、それはいいことだ。
そして、ウッディ流のニヒリズムというか人を見る目の冷たさも私には心地よい。登場するのは俗物ばかり。品行方正な人物は出てこない。それもいい。笑える。
みどころは、何といってもケイト・ウィンスレットの熱演ぶり。アラフォー女性を見事に演じている。色っぽいし。
これからどうなるかというところで映画は終わる。余韻を残して。このあと、どうなるんだろう。
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