黒ニンニク 甘みのない生チョコ
妻が黒ニンニクを作った。
黒ニンニクは健康食品として売られている。効能は滋養強壮ということだが、けっこうな値段である。手作りなら安くなる、はず。
ニンニクを使わなくなった炊飯器に入れ、保温状態にする。二週間以上そのままにしておく。それでできあがる。
簡単なようだが、問題もある。保温だと部屋の温度が上がる。夏場に床暖房をしているようなものだ。さらに匂い。ほんわか漂う。悪い匂いではないけれど、やはりニンニク臭である。
で、ベランダに移した。雨が振り込まないところで、保温した。
写真は、できあがった黒ニンニクである。
匂いはほとんどしない。皮をむくと黒いかたまりとなっている。かけらを口に入れると、軟らかい。
甘みのない生チョコ、という形容を思いつく。
毎日、少しずつ食べている。これで夏の疲れが和らいだ、となればいいのだが、効果のほどはわからない。
ニンニクはけっこう昔から食されてきた。「源氏物語」にも出てくる。源氏とニンニクは似合わないので、逆に記憶に残っている。
「雨夜の品定め」という有名な下り(「帚木」の章)。体調を崩したのでニンニクを食べたという女が、訪れてきた男を、ニンニク臭ゆえに逢うのを断ったというエピソードである。
ま、逢わないのが正解だろうね。
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