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2018年9月25日 (火)

 八起寄席 文菊は「短命」

 相模大野まで出かけ「八起寄席」を聴いてきた。

 この落語会のいいところは、演者の割には入場料がうんと安いことだ。前売りなら大人1500円、シルバーなら1000円。通常の半値以下。映画より安い。

 今回の目当ては文菊。ゆったり演じて馬鹿らしいほど可笑しい。

 演者と演目を紹介しておくと。

 三遊亭好吉  釜泥

 古今亭文菊  短命

 江戸家小猫  動物声ものまね

 三笑亭可龍  小言幸兵衛

 落語はいずれもおなじみの噺である。

 文菊さん、いつものように妙な摺り足で登場。演目は「短命」だった。 察しのわるい男が登場する。出入りしているお店の若主人が若死にしたわけをご隠居さんに訊く。そりゃ短命だろうと婉曲に説明するが、男には理解できない。ご隠居はなんどもその理由を繰り返すが、わからない。ようやく短命の理由を納得して、家に帰り、自分は長命か短命か試してみるというストーリーである。

 ばかばかしい話をさらにばかばかしく大げさに演じるのが文菊流。と書いてもわかってはもらえないだろうから、ご存じない方は、一度、聴いてほしい。

 小猫さんはとばして可龍さん。可龍を聴くのは久しぶりである。氷川きよし似をマクラにしていたのを思い出す。今回もきよしネタ。「箱根八里の半次郎」のさびの部分を歌った。けっこう上手い。これで名前は覚えてもらえるかもしれない。

 小言大好きな大家の幸兵衛さんが、家を借りたい男に説教する噺。小言が高じて、店子の男女が心中沙汰になるかもしれないと妄想の世界にはまっていく。曽根崎心中のパロディへと妄想を広げていくところが聴きどころである。宗派を問い、法華うんぬんと演るのが通常のパターンだが、それを天理教の祈りまで膨らませ、さらにイスラム教まで広げる。独自の展開としているのが可龍の工夫である。なるほど。おもしろい。

 ということで、たっぷり笑わせてもらった。

 

 新百合ヶ丘から相模大野まで小田急線の料金は216円。成城学園前までと同じである。遠く感じてしまうのは都心から離れていくからだろうか。

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