「人魚の眠る家」
ちょいと時間が空いたのでイオンシネマに出かけた。「人魚の眠る家」を観た。東野圭吾のベストセラーを映画化したものだ。原作は読んでいないけど、そこそこおもしろいんじゃないかと期待した。
篠原涼子と西島秀俊の夫婦の娘がプールで溺れ、意識不明となった。脳死状態らしい。ふたりは死を受け入れることはできず、人工呼吸などで延命措置を選択する。夫が経営する会社には、神経に刺激をあたえて手足を動かせるように技術を開発している男がいた。両親はその技術に期待した。次第に手や足は動くようになった。しかし意識が戻るわけではない。眠る人形(人魚)のようである。
先の見えない状況の中、夫婦やもう一人の子(息子)は違った悩みや意識をもつようになり、互いの心は離れていく。
重いテーマである。脳死をどう受け止めるか。しかしどうもストーリーについていけない。絵空事のように映る。夫婦げんかをしたり息子をどなりちらしたりするが、よくあるテレビドラマね、ぐらいの印象しか残らない。
映画は予定調和の方向(誰もが思いつきそうな凡庸な展開)に進んで、ま、これでよかったね、というかたちで終わる。
気になったのは、映像である。ぼやけて色あせている。これは映画館のプロジェクターの解像力のせいか、それとももともとのディスク(DVDあるいはブルーレイ)のせいか。これがフィルム(たとえばイーストマンカラー)なら、こんな不鮮明にはならないはずだ。 なんとかならないものか。
もういちど「ボヘミアン・ラプソディ」を観た方がよかった。
ついでのひとこと
時事ネタでギャグを思いつくことが多い。鮮度があるのでたちまち色あせてしまうが、賞味期限内のものをひとつ。
判断力抜群の桜田レンポウです。
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明日は、フレディ・マーキュリーの命日です。
投稿: | 2018年11月23日 (金) 11時14分