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2018年12月 3日 (月)

広河隆一「人間の戦場」

  

 川崎市平和館(武蔵小杉)で「非平和展」が開かれている。戦争や武力紛争写真の展示会である。その関連イベントとしてフォトジャーナリストの広河隆一さんの講演があるということで、これは聴かなくっちゃと思い、出かけた。写真は写真展での展示。Dsc_0606_2
 まず広河さんのフォトジャーナリストとしてのこれまでの活動を描いた記録映画「人間の戦場」が上映された。

 パレスチナに始まり、チェルノブイリ、フクシマなどを舞台にした写真撮影活動や、チェルノブイリで被曝した子供たちの支援活動などの軌跡を描いたものだ。これで広河さんのおおよそのことがわかる。子供たちの支援活動が広範囲にわたっていることは知らなかった。

 最近、広河さんはマスコミの一部で話題になっている。広河さんは写真家でもあるが、フォト雑誌「DAYS JAPAN」の編集長でもあった。この雑誌についてそれほど知識を持ち合わせていないのだが、来年三月号で休刊となってしまう。この雑誌も休刊かと落胆の声がマスコミの話題である。

休刊理由はいくつかあるが、最大の理由は雑誌が売れなくなったからだ。この手の硬派の雑誌は同じような運命にあって、売れるのはマンガばかりとなっている。それが現状。雑誌ではないが今年の単行本ベストセラーは一位が「君たちはどう生きるか」、二位が「大家さんと僕」である。いずれもマンガ。

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DAYS JAPAN」の創刊号の表紙には「一枚の写真が国家を動かすこともある」とのキャッチコピーがある。

 数年前、海に浮かぶ赤ちゃんの死体を写した写真があった。難破した難民船に乗っていた赤ちゃんである。難民問題への関心が一気に高まったのを記憶している。難民問題が解決したわけではないけれど、一枚の写真が多くの人々を動かしたことは事実である。

 書きだすと切りがないので、やめておく。

 もう一枚の写真は「DAYS JAPAN」最新号(12月号)の表紙。

 安田純平さんやベネズエラの深刻な状況などの記事が載っている。

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 土曜の午後は、広河さんの映画と講演で過ぎた。昨日の日曜は、説経節を聴いてきた。これについては明日。

 

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