落語界うわさの真相2018
ことしの落語の締めくくりは「落語界うわさの真相」(成城ホール)になった。落語というより、噺家による寄り合いトークである。
メンバーはいつものとおり。春風亭勢朝、三遊亭白鳥、昔昔亭桃太郎、そして高田文夫である。
まず落語。勢朝がいつもどおり軽いギャグを重ねて「大師の杵」。白鳥は、池袋の昼席で「富Q」を連日やっているので疲れちゃって、同じ噺を繰り返す古典の人は大変だよねと笑わせる。白鳥らしい。演目は「アジアそば」。
桃太郎は「春雨宿」。これもよくやる。演目が少ないからね。途中、いつものように黒メガネをかけて裕次郎を歌う。「嵐を呼ぶ男」ではなかった。「赤いハンカチ」。歌詞を間違えたのは愛嬌。あとで高田文夫につっこまれていた。そして「ルイジアナ・ママ」は前座も出演者も出て、ツイストを踊る。これもいつもどおり。せこい茶碗ネタはやらなかった。
後半が「落語界うわさの真相の10大ニュース」。
このでの話はツイッターなどで拡散しないようにとのことであったが、それほどきわどい内容のものはなかった。
高田がツッコミ、桃太郎がボケという形式。中身をいくつか挙げると、歌丸亡き後、芸協会長は誰になるか、落語家になりたい人が多くて前座予備軍の見習いが50人以上になっているとか、松之丞(講談)人気がすごいとか、襲名トラブル(林家九蔵問題)があったとか、その他は忘れてしまった。
おかしかったのは桃太郎ご意見番の発言。もう落語には飽きた、だから裕次郎を歌う、来年はビートルズに挑戦するとのことである。やめたほうがいいと思うが、お客さんは喜ぶだろうね。
松之丞の辛口(悪口)発言に、太田光がからみ、さらに志らくも加わってというトピックがあったが、高田はこれをさらに大きく続くように画策していると発言。やらせじゃん。
で、10大ニュースのトップは、日大アメラグ問題。これが落語とどう関係するかというと、噺家には日大出身が多い。日大とか日大の体育会系OBはずいぶんからかわれた(わたしもからかった)のでというのが理由。白鳥も高田も日大だ。一之輔、喬太郎もそうだ。
喬太郎が内田監督に似ているとのことで、今週の「週刊文春」の「顔面相似形」のトップに載っている。まだ見てないけど、髪の白いところが似てるだけじゃないかと思うがどうだろうか。週刊文春を立ち読みしてみよう。三遊亭兼好が井上コーチに似ているというのもあった。
ということで、ばかばかしく愉快なひとときでした。来年は事情があって成城ホールも北沢ホールでやれない。どうなるのだろうか。ちょっと気になる。
おっと、忘れちゃいけない。柳家わさびが来ていた。来年、真打ちになるということで最後に挨拶した。そりゃめでたい。わさびも日大出身だよね。
写真は、成城駅ビル屋上のイルミネーション。チャチな新百合駅前よりいい。
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