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2018年12月14日 (金)

セレンディビティ記念日

 

 忘れ物や落とし物をするようになった。歳のせい。

 カメラやスマホをなくしたことは以前書いた。最近はあまりない、と思っていたが、立て続けにやってしまった。

 帽子。かなり使い込んだキャップ。緑内障のせいか、日の光がひどくまぶしい。外出には庇つきの帽子が欠かせない。その帽子が見あたらない。どこかに忘れてきたとは思えないが、家中捜しても見つからない。

 財布。小銭入れ。ゴミ捨てに出た際、どこかに落としたか、家のどこかに置き忘れたか。これも見つからない。

 半分あきらめていたのだが、帽子は捨てるつもりの古着を入れた紙袋の中で見つけた。改めて袋をひっくり返してみると、その中にあった。たぶん妻が何気なく(あるいは捨てるものと勘違いして)袋に入れたのだろう。と思うが、厳しく追及はできない。そんなことを言えば、妻は怒る。自分でちゃんと管理しろ、と言われるだけだろう。

 財布の方は物置き(掃除道具を入れるスペース)で見つけた。ゴミ捨ての道具をしまうとき、手からこぼれたらしい。一度捜してみたが、見つけることはできなかった。念のためと思い、捜してみると奥の方から出てきた。

 なくしたものが偶然見つかることを「セレンディビティ」という。捜しもので思いがけない発見があることを意味するが、本来はなくしたものが見つかることを指す。

 ということで、よかった。見つかったその日を「セレンディビティ記念日」と名付けることにした。

 今年、もうひとつなくしたものがあったのを思い出した。

 腕時計。息子家族と焼き肉屋に行ったときになくした。気づいたらなかった。

 安物だから、ま、どうってことはないけれど、そういうものに限って見つかる。後日、息子から電話があった。車の中で見つけたと言う。ふーん、そこで腕からはずれたのか。

 

 落としたもので見つかっていないものもある。それは・・・、改めて書こう。

 

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