セレンディビティ記念日
忘れ物や落とし物をするようになった。歳のせい。
カメラやスマホをなくしたことは以前書いた。最近はあまりない、と思っていたが、立て続けにやってしまった。
帽子。かなり使い込んだキャップ。緑内障のせいか、日の光がひどくまぶしい。外出には庇つきの帽子が欠かせない。その帽子が見あたらない。どこかに忘れてきたとは思えないが、家中捜しても見つからない。
財布。小銭入れ。ゴミ捨てに出た際、どこかに落としたか、家のどこかに置き忘れたか。これも見つからない。
半分あきらめていたのだが、帽子は捨てるつもりの古着を入れた紙袋の中で見つけた。改めて袋をひっくり返してみると、その中にあった。たぶん妻が何気なく(あるいは捨てるものと勘違いして)袋に入れたのだろう。と思うが、厳しく追及はできない。そんなことを言えば、妻は怒る。自分でちゃんと管理しろ、と言われるだけだろう。
財布の方は物置き(掃除道具を入れるスペース)で見つけた。ゴミ捨ての道具をしまうとき、手からこぼれたらしい。一度捜してみたが、見つけることはできなかった。念のためと思い、捜してみると奥の方から出てきた。
なくしたものが偶然見つかることを「セレンディビティ」という。捜しもので思いがけない発見があることを意味するが、本来はなくしたものが見つかることを指す。
ということで、よかった。見つかったその日を「セレンディビティ記念日」と名付けることにした。
今年、もうひとつなくしたものがあったのを思い出した。
腕時計。息子家族と焼き肉屋に行ったときになくした。気づいたらなかった。
安物だから、ま、どうってことはないけれど、そういうものに限って見つかる。後日、息子から電話があった。車の中で見つけたと言う。ふーん、そこで腕からはずれたのか。
落としたもので見つかっていないものもある。それは・・・、改めて書こう。
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